「もう振り回されたくない」家出を繰り返す45歳の実兄への対処法:キャリアコンサルタントが教える、家族と自身の心の平穏を取り戻すための具体的なステップ
「もう振り回されたくない」家出を繰り返す45歳の実兄への対処法:キャリアコンサルタントが教える、家族と自身の心の平穏を取り戻すための具体的なステップ
この記事では、30年間家出を繰り返す45歳の実兄を持つ相談者の方からのご相談に対し、キャリアコンサルタントとしての視点から、問題解決に向けた具体的なステップと、家族全体の心の平穏を取り戻すためのアドバイスをさせていただきます。
30年間、家出を繰り返す実兄(45歳)がいます。こないだは睡眠薬を大量に飲み、救急車で運ばれました。もう周りも疲弊しています。対処法を教えて下さい。
ちなみに今、私は実家から車で30分くらいのところに嫁いでいます。
実家には母(71歳)と兄がいます。
兄は中卒で社会人となりましたが、何か嫌なコトがあると家出をします。
その際の家出費用を消費者金融などで捻出したり、下手すると空き巣に
入ったこともありました。
けれど昔は普通に帰ってきましたが、
実父が亡くなった昨年5月以降は帰り方?がひどくなってきました。
家の前でリストカットしていたこともあります。
もともとそういう感じだったので、役所で相談し、病院へ行ったら、
知的障害で療育手帳を取得でき、いろんな専門家の方々にも入って頂き、
就職支援して頂くことができました。
が、就職して数日し、家出をし、半月後、睡眠薬を飲み、救急車で
運ばれて、連絡が来たわけです。
今までいろんな方々に相談してきました。
(専門家の方以外は)10人に9人は「放っとっきな」と言います。
放っておきたいです。
が、母は車の運転が出来ないし、無理して倒れられても、私の負担が
増えるだけなので、入院先から電話があったら私が行かなければならないでしょう。
それに今回はもう1つ気がかりなことがあるのです。
今回、兄の部屋に題名はうろ覚えですが「心にナイフをしのばせて」という本が
置いてありました。その本は昔、学校で生徒が友達の首を切った実話の内容
みたいなんですけど、今回は兄は人を傷つけようかと思ったのではないかと思うのです。
「そう思うのは強引じゃない?」と思われるかもしれません。
けれど兄は年齢はいってても影響されやすい性格ですし、家出の時期が
八王子で女子大生の子が殺された直後なので気になってたんです。
本人に聞いてみました。
「あ~あれ、あの本読んで、お兄ちゃん、自分の手首切ろうと思ったんや」
と言うのです。本の内容と辻褄があいません。
それになぜこんな家出や自殺未遂を続けるのが聞くと
「もう死んできたいんや」としか言いません。
主治医の精神科医の先生に相談したら、入院も選択肢にあると言われましたが、
入院費が払えそうにないので厳しいです。
あまり母に言うと、母も鬱になりそうなので、言えませんが、
もう私も振り回されたくないので、なんとか解決したいのです。
放っておきたいですが、人に迷惑かけると大変なので、今、対処したいのですが、
考えられる対処法があれば教えて下さい。
どうかどうかお願いです。
ご相談ありがとうございます。30年間も家出を繰り返すご実兄のこと、そしてご自身の心労、お察しいたします。今回のケースは、ご本人だけでなく、ご家族全体にとって非常に深刻な状況です。これ以上、誰も傷つかないように、そしてご相談者様が心穏やかに過ごせるように、具体的な対処法をステップごとに解説していきます。
ステップ1:現状の正確な把握と情報収集
まず、現状を客観的に把握することが重要です。感情的になりがちですが、冷静に事実を整理しましょう。
- 兄の現在の精神状態の確認:
主治医の先生との連携を密にし、兄の病状、服薬状況、直近の言動などを詳しく把握しましょう。可能であれば、兄本人との面談を通して、彼の現在の気持ちや考えを直接聞き出すことも重要です。ただし、無理強いはせず、本人が話せる範囲で構いません。
- 過去の家出のパターン分析:
過去の家出のきっかけ、期間、帰宅後の状況などを記録し、パターンを分析します。どのような状況で家出に至りやすいのか、何がトリガーになっているのかを特定することで、今後の対策を立てやすくなります。
- 家族のサポート体制の確認:
ご両親、ご相談者様を含めた家族全体のサポート体制を確認します。誰が兄のケアを担い、どのようなサポートが必要なのかを明確にします。親族や友人など、頼れる人がいれば、積極的に協力を仰ぎましょう。
ステップ2:専門家との連携強化
単独での解決は難しいため、専門家の力を借りることが不可欠です。
- 精神科医との継続的な連携:
主治医との連携を密にし、兄の病状の変化に対応できるよう、定期的な診察と相談を継続しましょう。必要に応じて、入院や治療方法の見直しについても相談します。セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。
- 精神保健福祉士、ケースワーカーとの連携:
精神保健福祉士やケースワーカーは、精神疾患を持つ方の社会生活を支援する専門家です。彼らに相談し、利用できる社会資源や支援制度について情報を得ましょう。生活保護や障害者手帳の申請なども検討できます。
- 弁護士との相談:
万が一、兄が他人に危害を加える可能性や、法的トラブルに巻き込まれる可能性がある場合は、弁護士に相談し、適切な法的措置についてアドバイスを受けましょう。
ステップ3:具体的な対応策の検討
現状把握と専門家との連携を踏まえ、具体的な対応策を検討します。
- 緊急時の対応策の策定:
兄が再び家出したり、自傷行為に及んだりした場合の緊急時の対応策を、家族と専門家で共有し、明確にしておきましょう。警察や救急への連絡方法、かかりつけ医への連絡方法などを事前に決めておくことで、冷静に対応できます。
- 生活環境の整備:
兄が安心して生活できる環境を整えることも重要です。住居の環境、日中の過ごし方、就労支援など、生活全体を見直しましょう。必要に応じて、グループホームや施設への入所も検討します。
- 就労支援の継続:
就労支援を受けているのであれば、継続してサポートを受けましょう。就労継続支援B型事業所など、本人の状態に合わせた就労支援サービスを利用することも検討します。仕事内容や職場環境についても、本人の特性に合ったものを選ぶことが重要です。
ステップ4:家族の心のケア
ご相談者様、そしてご家族の心のケアも非常に重要です。長期間にわたる問題は、家族全体に大きなストレスを与えます。
- カウンセリングの利用:
ご相談者様自身が、専門家によるカウンセリングを受けることを強くお勧めします。自分の気持ちを吐き出し、客観的なアドバイスを受けることで、心の負担を軽減できます。家族カウンセリングも有効です。
- 休息とリフレッシュ:
心身ともに疲れている状態ですので、休息とリフレッシュを心がけましょう。趣味に時間を費やしたり、友人との交流を楽しんだり、気分転換になるような活動を取り入れましょう。
- 境界線の設定:
兄のケアにどこまで関わるのか、家族で話し合い、境界線を明確にしましょう。ご自身の心身の健康を最優先に考え、無理のない範囲でサポートすることが大切です。
ステップ5:長期的な視点での対応
問題解決には時間がかかることを覚悟し、長期的な視点での対応が必要です。
- 焦らない気持ち:
すぐに解決しようと焦らず、長期的な視点で、兄の回復を信じてサポートを続けましょう。一進一退を繰り返すこともありますが、諦めずに、粘り強く対応することが大切です。
- 情報収集の継続:
精神疾患に関する最新の情報や、利用できる支援制度について、常に情報収集を続けましょう。インターネットや書籍、専門家からの情報など、様々な情報源を活用しましょう。
- 変化への対応:
兄の病状や状況は変化する可能性があります。その変化に柔軟に対応できるよう、常に情報収集を行い、専門家と連携しながら、適切な対応策を検討しましょう。
今回のケースは非常に複雑で、ご相談者様が抱える不安や苦しみは計り知れません。しかし、適切な対応と専門家のサポートがあれば、必ず解決の糸口は見つかります。ご自身を責めずに、一つ一つステップを踏み、問題解決に向けて進んでいきましょう。
ご相談者様が少しでも心穏やかに過ごせるよう、心から応援しています。
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補足:関連する法律や制度について
今回のケースに関連する可能性のある法律や制度について、簡単に説明します。
- 精神保健福祉法:
精神疾患を持つ方の医療や保護、社会復帰を支援するための法律です。精神科病院への入院や、精神保健福祉士による相談支援などが規定されています。
- 障害者総合支援法:
障害のある方の自立した生活を支援するための法律です。障害福祉サービス(就労支援、生活介護など)の利用や、障害者手帳の取得などが可能です。
- 成年後見制度:
判断能力が低下した方の権利を保護するための制度です。成年後見人を選任し、財産管理や身上監護をサポートします。
- 生活保護:
生活に困窮している方に対し、最低限度の生活を保障するための制度です。収入や資産が一定の基準を下回る場合に利用できます。
これらの制度の利用については、専門家(精神保健福祉士、ケースワーカー、弁護士など)に相談し、ご自身の状況に合った制度を活用しましょう。
Q&A形式での追加情報
以下に、今回のケースでよくある疑問について、Q&A形式で回答します。
Q: 兄が入院を拒否した場合、どうすればよいですか?
A: 精神保健福祉法に基づき、本人の同意がなくても、緊急入院が必要となる場合があります。主治医や精神保健指定医と相談し、適切な措置を検討しましょう。また、家族の協力も重要です。
Q: 兄が他人を傷つける可能性が心配です。どうすればよいですか?
A: 警察や医療機関に相談し、危険性があると判断された場合は、保護入院などの措置が取られることがあります。また、弁護士に相談し、法的措置についても検討しましょう。
Q: 家族だけで兄を支えることに限界を感じています。どうすればよいですか?
A: 専門家(精神科医、精神保健福祉士、ケースワーカーなど)に相談し、適切なサポート体制を構築しましょう。グループホームや施設への入所も検討し、家族だけで抱え込まないようにしましょう。
Q: 兄の治療費や生活費が心配です。どうすればよいですか?
A: 障害者手帳の取得、生活保護の申請、医療費助成制度の利用など、利用できる制度について、専門家に相談しましょう。また、家族間で協力し、費用を分担することも検討しましょう。
Q: 兄の病気について、家族としてどのように接すればよいですか?
A: 偏見を持たずに、本人の気持ちに寄り添い、理解を示しましょう。無理強いせず、本人が話せる範囲で話を聞き、適切なサポートを提供しましょう。家族だけで抱え込まず、専門家にも相談しましょう。
まとめ:家族と兄の未来のために
30年間も家出を繰り返す実兄の問題は、非常に複雑で、解決には時間がかかるかもしれません。しかし、諦めずに、専門家と連携し、適切な対応を続けることで、必ず解決の糸口は見つかります。ご相談者様、そしてご家族が、心穏やかに過ごせる日が来ることを願っています。
今回の記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。もし、さらなるご相談や疑問点があれば、お気軽にご連絡ください。
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