養育費増額は可能？離婚後の生活と子どもの発達支援、キャリアプランを徹底解説
養育費増額は可能？離婚後の生活と子どもの発達支援、キャリアプランを徹底解説
この記事では、離婚後の養育費増額、お子さんの発達支援、そしてご自身のキャリアプランについてお悩みのあなたへ、具体的なアドバイスと解決策を提示します。専門家の視点と、実際の成功事例を交えながら、あなたの抱える問題に寄り添い、具体的な行動へと繋がる情報をお届けします。
まず、今回の相談内容を詳しく見ていきましょう。
離婚後、約6年経過しています。養育費の増額は可能でしょうか？ 元夫は関西在住の自衛隊勤務で離婚当時550万の所得がありましたので現在はもっとあると思います。下記の諸事情からアドバイス頂けたら幸いです。
離婚後1年弱経過してから、当時2歳の息子の発達障害（アスペルガー）が判明しました。現在息子は8歳になり、知能程度は普通で、人とのコミュニュケーションだけ駄目な状態です。息子はクラスでも友達とトラブルが絶えず、学校に行きたくないと言い、毎朝一緒に登校し、朝の状況で帰宅したり、1時間目などは付き添ったりと言った状況です。
知的障害がないので障害手帳などの取得は難しく公的手当ても期待できません。（もちろん特別支援学級には周一で通い療育を受けています）療育の送り迎えなどもあり、私もまともなフルタイムの仕事ができず、それでもタクシーの変則勤務で何とか収入を確保して生活してきましたが、3年ほどで自分自身もうつ状態となり自立支援制度の助成で通院し、生活できないので、仕方なく生活保護を受けました。
この2年、保護を受け、息子の事も療育や先生方に助けて頂き、うつ病もいくらか良くなってきましたので、将来の事も考えて、私もとりあえず、パートでも仕事を見つけて、生活保護から抜け出したいと考えています。息子の状況も多少良くなってきましたが、完治するという事ではないので、まだまだ、支援、療育が必要な状態です。そして生活保護の金額では息子の習い事（スイミングや学習塾）の費用もままならない状態で、自分で働く＋養育費で何とかやりくりしたいと思い、相談させていただいています。
生活保護が廃止になってから、養育費の交渉をしてもしNOだと生活できなくなる可能性がある為、増額の判決をもらえる見込みがあるのかを知りたいのです。
①生活保護が廃止となると、パートの収入だけではやっていけなくなる～養育費の増額を申し出る～（元夫）NO～裁判申し立て→この場合、①私の所得証明など必要ですか？ 生活保護中の場合はどうなりますか？ 保護廃止で生計を立てる為という事で申し立てできないのでしょうか？
③元夫が出廷しない場合どうなりますか？（夫：関西 私：関東）
④息子が父親に会いたいという希望を持っていて、金銭の事でもめると、面会してもらえなくなるのではないか・・・と心配に思い、増額交渉しないできましたが、（今まで一度も面会したいと向こうから言ってきた事もなく、合う気もあまりない感じなので・）養育費を増額して、なおかつ息子と面会してくれるような約束を取り交わせますか？
知識のある方のアドバイスをお願いいたします。
非常に複雑な状況ですね。離婚後の生活、お子さんの発達支援、そしてご自身のキャリアプランと、多くの課題を抱えながらも、前向きに未来を切り開こうとされている姿勢に、心から敬意を表します。この困難な状況を乗り越えるために、一つ一つ丁寧に紐解き、具体的な解決策を提示していきます。
1. 養育費増額の可能性と手続き
まず、養育費増額の可能性についてです。結論から言うと、増額の可能性は十分にあります。養育費は、離婚時の合意内容に関わらず、経済状況や子どもの成長に合わせて変更することが可能です。
増額が認められる主な理由
- 子どもの成長に伴う費用の増加: 食費、学費、習い事、医療費など、子どもの成長とともに必要な費用は増加します。
- 元夫の収入増加: 元夫の収入が増加した場合、子どもの生活費に充てられる金額も増える可能性があります。
- 子どもの特別な事情: 今回のケースでは、お子さんの発達障害（アスペルガー症候群）による療育費や特別な支援が必要なため、この点も増額の理由として考慮されます。
増額請求の手続き
- 元夫との交渉: まずは、元夫と直接交渉を試みましょう。手紙やメールで、増額を求める理由（子どもの状況、費用の増加、元夫の収入増加など）を具体的に説明し、具体的な金額を提示します。
- 調停: 交渉がまとまらない場合は、家庭裁判所に養育費増額調停を申し立てます。調停では、調停委員が間に入り、双方の意見を聞きながら合意を目指します。
- 審判: 調停でも合意に至らない場合は、裁判官が審判を下します。審判では、双方の収入や子どもの状況などを考慮し、養育費の金額が決定されます。
生活保護受給中の場合
生活保護受給中であっても、養育費増額の請求は可能です。ただし、生活保護費は、養育費収入がある場合は、その分が減額される可能性があります。しかし、生活保護から脱却し、自立した生活を送るためには、養育費の増額は非常に重要な要素となります。増額された養育費は、お子さんの療育費や教育費に充てることができ、あなたの経済的な負担を軽減し、自立への道を拓くことにつながります。
必要な書類
- 戸籍謄本
- 離婚協議書または離婚調停調書
- 収入を証明する書類（給与明細、源泉徴収票など）
- 子どもの状況を証明する書類（療育手帳、診断書、学校からの通知など）
- 生活保護受給証明書（生活保護受給中の場合）
元夫が出廷しない場合
元夫が調停や裁判に出廷しない場合でも、手続きは進められます。裁判所は、元夫に呼び出し状を送付し、出廷を促します。それでも出廷しない場合は、元夫の陳述なしに審理が進められ、裁判所は提出された証拠や資料に基づいて判断を下します。ただし、元夫が出廷しない場合、元夫の主張を聞くことができないため、あなたの主張を裏付ける証拠をしっかりと準備しておくことが重要です。
2. 面会交流と養育費増額の両立
次に、面会交流と養育費増額の両立についてです。お子さんが父親との面会を希望している場合、養育費の増額交渉が面会に影響するのではないかと心配になるのは当然です。
面会交流と養育費の関係
養育費と面会交流は、本来、別々の問題として扱われます。養育費は子どもの生活費を賄うためのものであり、面会交流は子どもの成長にとって父親との関係性を維持するためのものです。しかし、現実には、養育費の支払いを渋る父親が、面会を拒否するケースも存在します。
面会交流の取り決め
養育費増額の交渉と並行して、面会交流についても取り決めを行うことをお勧めします。調停や裁判の場で、面会交流の頻度や方法について合意を形成し、書面にしておくことで、後々のトラブルを回避することができます。
面会交流に関する注意点
- 子どもの意思を尊重する: 面会交流は、子どもの意思を尊重して行われるべきです。子どもが父親との面会を望まない場合は、無理強いしないようにしましょう。
- 安全な環境を確保する: 面会交流は、子どもの安全が確保された環境で行われるべきです。必要に応じて、第三者の立ち会いのもとで行うことも検討しましょう。
- 養育費の支払いと面会交流を切り離す: 養育費の未払いを理由に面会を拒否したり、面会を条件に養育費の減額を要求したりすることは、子どもの利益を損なう行為として、法的に問題となる可能性があります。
3. 発達障害のお子さんの支援と将来への備え
お子さんの発達障害（アスペルガー症候群）に対する支援は、非常に重要です。療育や学校での支援に加え、将来を見据えた準備も必要となります。
療育と学校での支援
- 療育: 療育は、お子さんの発達を促し、社会性を育むために重要な役割を果たします。継続的に療育を受けさせ、お子さんの成長をサポートしましょう。
- 特別支援学級: 特別支援学級は、発達障害のある子どもたちのために、きめ細やかな教育を提供します。学校と連携し、お子さんに合った支援を受けさせましょう。
- 担任の先生との連携: 担任の先生と密に連携し、学校での様子や困りごとを共有し、協力して子どもの成長をサポートしましょう。
将来への備え
- 就労支援: 将来、お子さんが自立した生活を送れるように、就労支援に関する情報を収集し、準備を始めましょう。
- 金銭管理: お子さんが将来、金銭管理ができるように、お金の使い方や管理方法について教えることも重要です。
- 相談窓口の活用: 発達障害に関する専門家や相談窓口を活用し、様々な情報を収集し、将来への備えを行いましょう。
発達障害に関する相談窓口
- 発達障害者支援センター
- 児童相談所
- 地域の保健センター
- NPO法人などの民間団体
4. キャリアプランと生活保護からの脱却
ご自身のキャリアプランを立て、生活保護から脱却することは、経済的な自立だけでなく、精神的な自立にも繋がります。焦らず、一歩ずつ計画を進めていきましょう。
キャリアプランの立て方
- 自己分析: 自分の強みや興味のあること、これまでの経験などを振り返り、自己分析を行いましょう。
- 情報収集: 就職に関する情報を収集し、どのような仕事があるのか、どのようなスキルが必要なのかを調べましょう。
- 目標設定: 将来の目標を設定し、どのような働き方をしたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にしましょう。
- 計画立案: 目標を達成するための具体的な計画を立て、必要なスキルを習得するための方法や、就職活動のスケジュールなどを決めましょう。
- 行動: 計画に基づいて行動し、就職活動を進めましょう。
生活保護からの脱却に向けたステップ
- 就労支援の活用: ハローワークや地域の就労支援機関を活用し、仕事を探すためのサポートを受けましょう。
- スキルアップ: 必要なスキルを習得するために、職業訓練やセミナーに参加しましょう。
- パートタイムからスタート: 最初はパートタイムの仕事から始め、徐々に収入を増やしていくことを目指しましょう。
- 生活費の見直し: 無駄な出費を減らし、生活費を見直しましょう。
- 専門家への相談: キャリアコンサルタントやファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。
自立支援制度の活用
うつ病の治療を継続しながら、就労を目指す場合は、自立支援医療制度（精神通院医療）を活用することができます。この制度を利用することで、医療費の自己負担を軽減することができます。また、障害者手帳の取得も検討し、障害者向けの就労支援サービスを利用することも可能です。
生活保護から脱却するためには、経済的な自立だけでなく、精神的な安定も重要です。焦らず、自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。周りの人に相談し、助けを求めることも大切です。
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5. まとめ：未来への一歩を踏み出すために
今回の相談内容に対するアドバイスをまとめます。
- 養育費増額の可能性: 養育費の増額は十分に可能です。お子さんの発達障害による療育費の増加や、元夫の収入増加などを理由に、増額を請求しましょう。
- 手続き: まずは元夫との交渉を試み、まとまらない場合は調停、審判へと進みます。
- 面会交流: 養育費の増額交渉と並行して、面会交流についても取り決めを行いましょう。お子さんの意思を尊重し、安全な環境で面会交流が行われるようにしましょう。
- 発達障害のお子さんの支援: 療育や学校での支援に加え、将来を見据えた準備も行いましょう。就労支援や金銭管理に関する情報を収集し、専門家への相談も検討しましょう。
- キャリアプランと生活保護からの脱却: 自己分析を行い、目標を設定し、計画的に行動しましょう。就労支援やスキルアップ、生活費の見直しなどを行い、生活保護からの脱却を目指しましょう。
離婚後の生活は、多くの困難を伴いますが、決して一人ではありません。あなたの努力と、周りのサポートがあれば、必ず未来を切り開くことができます。今回の記事が、あなたの未来への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
ご自身の状況に合わせて、専門家のアドバイスを受けながら、最適な解決策を見つけてください。あなたの明るい未来を心から応援しています。
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