大人の発達障害？妹の自立を願うあなたへ。キャリアコンサルタントが教える、具体的なサポートと就労支援
大人の発達障害？妹の自立を願うあなたへ。キャリアコンサルタントが教える、具体的なサポートと就労支援
この記事では、20歳を目前にした妹さんの自立を願うあなたからのご相談にお答えします。妹さんの現状を詳細に分析し、大人の発達障害の可能性を踏まえながら、どのように理解し、サポートしていくべきか、具体的なアドバイスを提供します。就労支援の観点から、妹さんの強みを活かしたキャリアパスを見つけるためのヒントもご紹介します。
読みにくく、長文となりますがよろしくお願い致します。
私の年の離れたもうすぐ20歳の妹についてです。箇条書きで状況を上げてみます。
【現在の状況】
- 専門学校を夏休み明けより無断欠席後退学
- アルバイトも無断欠勤し退職
- 一人暮らしだったが生活の破綻、音信不通となるため保護中
- 母親とはウマが合わず保護されたことに納得できず真冬の夜中に母宅を抜け出し土地勘のあまりない夜道を散歩したりする
- 本人の意思もあり現在は自動車学校へ通っている
【今まで】
- 小学生の時、何ヶ月も塾へ行っているふりをしてズル休みしていた
- 中学の時、部活が嫌になり途中で校内を逃げたり隠れたりし、行方不明で部員や親や教師から探されたことがある
- 高校の時は寝坊による遅刻、欠席が多く成績も酷く何とか卒業した。学校が嫌で正門前まで行くもワケもなく涙が出て引き返すこともあった。
- 友達には恵まれており、いじめられたことは無く、むしろいじめられっ子を守ったりする
- 高校は演劇部を3年間やりきった
【気になること】
- 気分の浮き沈みが激しく、数日ハイテンションかと思えば数日後にはローテンション
- ハイテンションの時は人の話にすぐ口を出し、声高らかに笑う
- ローテンションの時は話しかけても反応が悪くあまり笑わず部屋にこもりがち
- 他人のことを批判することは一人前
- 嫌なことからはとことん逃げる
- 耳の痛い質問にはうつむいてノーコメント
- 他人とコミュニケーションをとるのが苦手とのこと
- 本人の好きな話題を振ると他で見れない程楽しそうに延々と話し続ける
- 頼んだことは時間がかなりかかることができる。が、頼まなかったことについては一切気がきかない。
- 要領が悪く、指示は明確に出さないと理解できず動けない
- 自分の恵まれない境遇を悲観するばかりで、理想の環境にひたすら憧れている
- 本人なりの強いこだわりがあるよう
- こだわりを邪魔されると我慢できないほどの怒りが湧くそう
- 本が好きなので知識は意外とあったりする（好きな本はフィクションな文庫本で知識も偏りを感じますが）
ざっとこんな感じです。母宅よりは私宅が良いと言うので居候させておりますが、私の主人に対してお世話になりますの一言もなし。主人はおバカなキャラなのですが、ボケに対しての突っ込みや否定は平気でし、他人に厳しく自分に甘いような面が見えます。
今思うと学生時代からシグナルは出ていたのかも知れませんが家族や教師はただ単に本人のグータラな性格だと思っていました。が、最近は学校もアルバイトもやめてしまい、自宅もまるでゴミ屋敷、定期的に家族が片付けても次行くとゴミ屋敷、洗濯やお風呂と言った清潔面でも1人になるときちんとできず、私たちから見ると生活が破綻しています。アルバイトは知り合いに頼まれ接客業でしたが、本人が仕事が合わず辛くなり無断欠勤、なんとその後普通に出勤後、再度無断欠勤、からのLINEで仕事に対する不満を述べて退職。もう一つのアルバイトも3日目より無断欠勤、理由は上司に現場を知らない君には難しいと言われたからとのこと。
今後何がしたいか聞くと、何だったら頑張れるんだろう、の一言。
正直私達とは色々な考え方や感覚が違いすぎて本人を全く理解してやれません。かと言ってこのまま放っておく訳にもいかず。
そんな時に、小さい時からお世話になっており、今の状況も知っている近所の看護師のおばさんに、この子は発達障がいだ、と言われ家族一同どうしたものかと悩んでおります。
どこか病院へ行くべきですか？
精神科ですか？母は薬漬けにされるのが恐ろしいと言います。
子どものようにコミュニケーション能力を身につける療育みたいなものは大人向けにあるのでしょうか？
私たちはどのようにサポートすれば自立できますか？
簡単なことではなく、一概に言えないことは分かるのですが、何か当てはまる病名はありますか？ 本人を理解する一助にしたいです。
大人の発達障害の可能性と、その理解のために
ご相談ありがとうございます。妹さんの状況を拝見する限り、大人の発達障害の可能性を考慮に入れることは非常に重要です。発達障害は、生まれつきの脳機能の発達の偏りによって生じるもので、特性の現れ方は人それぞれです。妹さんの場合、過去の行動や現在の状況から、いくつかの特徴が読み取れます。
まず、専門機関への相談を検討しましょう。精神科や発達障害専門のクリニックを受診することで、専門的な診断と適切なアドバイスを受けることができます。ご家族としては、妹さんの特性を理解し、適切なサポート体制を整えることが重要です。
発達障害とは？
発達障害には、自閉スペクトラム症（ASD）、注意欠如・多動性障害（ADHD）、学習障害（LD）などがあります。これらの障害は、それぞれ異なる特性を持ちますが、共通して、社会性、コミュニケーション、行動パターンなどに困難を抱えることがあります。
- 自閉スペクトラム症（ASD）: コミュニケーションの困難さ、こだわり、感覚過敏などが特徴です。妹さんの場合、コミュニケーションが苦手、特定の話題には熱中する、こだわりが強いといった点が当てはまる可能性があります。
- 注意欠如・多動性障害（ADHD）: 不注意、多動性、衝動性が特徴です。妹さんの場合、集中力の持続の難しさ、衝動的な行動などが関連しているかもしれません。
- 学習障害（LD）: 特定の学習能力に困難を抱えます。
これらの特性は、単独で現れることもあれば、複合的に現れることもあります。妹さんの場合は、複数の特性が組み合わさっている可能性も考えられます。
専門機関への相談と診断の重要性
専門機関での診断は、妹さんを理解するための第一歩です。診断を受けることで、妹さんの特性に合わせた適切なサポートや治療法を見つけることができます。また、診断結果は、就労支援や福祉サービスを利用する際にも役立ちます。
精神科医や発達障害専門医は、問診や心理検査を通じて、妹さんの特性を詳しく評価します。診断の結果、薬物療法が必要となる場合もありますが、薬物療法はあくまで治療の一環であり、本人の状態に合わせて慎重に進められます。母親が薬物療法に不安を感じる場合は、医師とよく相談し、納得のいく治療法を選択することが大切です。
大人の発達障害に対する療育
大人向けの療育プログラムも存在します。これらのプログラムは、社会性スキル、コミュニケーションスキル、問題解決能力などを向上させることを目的としています。妹さんの場合、コミュニケーション能力の向上や、自己理解を深めるためのサポートが有効です。
療育プログラムには、以下のようなものがあります。
- ソーシャルスキルトレーニング（SST）: コミュニケーション能力や対人関係スキルを向上させるためのトレーニングです。
- 認知行動療法（CBT）: 思考パターンや行動パターンを変えることで、問題解決能力を高めるための療法です。
- グループセラピー: 同じような悩みを持つ人たちと交流し、互いに学び合う場です。
これらのプログラムは、専門機関や福祉サービスを通じて利用できます。妹さんの特性やニーズに合わせて、適切なプログラムを選択することが重要です。
家族としてできること：理解とサポート
妹さんの自立を支援するためには、ご家族の理解とサポートが不可欠です。以下に、具体的なサポート方法をご紹介します。
- 妹さんの特性を理解する: 診断結果や専門家のアドバイスを参考に、妹さんの特性を深く理解しましょう。妹さんの強みや弱みを把握し、彼女の個性を受け入れることが大切です。
- コミュニケーションを工夫する: 妹さんのコミュニケーションの苦手さを理解し、分かりやすい言葉で話しかけたり、具体的な指示を出したりするよう心がけましょう。
- 環境を整える: 妹さんが安心して過ごせる環境を整えましょう。例えば、落ち着ける空間を作ったり、生活リズムを整えたりすることが有効です。
- 自立を促す: 妹さんの自立を促すために、できることから少しずつ自分でやらせるようにしましょう。例えば、家事の手伝いを頼んだり、アルバイトを探すサポートをしたりすることが考えられます。
- 専門家との連携: 精神科医やカウンセラー、就労支援機関などと連携し、専門的なサポートを受けましょう。
- 本人の気持ちに寄り添う: 妹さんの気持ちに寄り添い、彼女の悩みや不安を理解しようと努めましょう。話をよく聞き、共感することが大切です。
- 焦らない: 自立への道のりは長く、時間がかかることもあります。焦らず、妹さんのペースに合わせてサポートしましょう。
就労支援：強みを活かしたキャリアパス
妹さんの就労を支援するためには、彼女の強みを活かしたキャリアパスを見つけることが重要です。発達障害のある方は、特定の分野で優れた才能を発揮することがあります。妹さんの場合、本が好きで知識が豊富であること、演劇部で3年間活動した経験があることなどが強みとして考えられます。
就労支援機関では、個別のカウンセリングや職業訓練を通じて、妹さんの適性を見つけ、就職をサポートします。以下に、具体的な就労支援の方法をご紹介します。
- 自己分析: 妹さんの興味や得意なこと、苦手なことを整理し、自己理解を深めます。
- 職業訓練: 事務、IT、デザインなど、様々な職種のスキルを習得するための訓練を受けます。
- 職場実習: 実際の職場で働き、仕事の経験を積みます。
- 就職活動支援: 求人情報の提供、履歴書や職務経歴書の作成支援、面接対策などを行います。
- 職場定着支援: 就職後も、職場での悩みや課題について相談に乗ったり、職場との連携をサポートしたりします。
妹さんの強みを活かせる仕事の例としては、以下のようなものが考えられます。
- 図書館司書: 本が好きで知識が豊富な妹さんにとって、図書館司書は適職の一つです。本の整理や貸し出し、レファレンスサービスなど、知識を活かせる仕事です。
- 編集・校正: 文章を読むことが得意な妹さんには、編集や校正の仕事も向いています。書籍や雑誌の校正、Webコンテンツの校正など、様々な仕事があります。
- Webライター: 自分の興味のある分野について、文章を書く仕事です。知識を活かして、専門性の高い記事を書くことも可能です。
- 事務職: 集中力と正確性が求められる事務職も、妹さんの特性に合う可能性があります。
- クリエイティブな仕事: 演劇部での経験を活かし、舞台制作やイベント企画などの仕事に携わることもできます。
これらの仕事はあくまで一例であり、妹さんの個性や興味に合わせて、様々なキャリアパスを検討することができます。就労支援機関の専門家と相談しながら、最適な仕事を見つけましょう。
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具体的なステップ：妹さんの自立を支援するために
妹さんの自立を支援するための具体的なステップを、以下にまとめます。
- 専門機関への相談: まずは、精神科医や発達障害専門医に相談し、診断を受けることから始めましょう。
- 情報収集: 発達障害に関する情報を集め、妹さんの特性を理解するための知識を深めましょう。
- 療育プログラムの検討: 大人向けの療育プログラムを検討し、妹さんに合ったプログラムを探しましょう。
- コミュニケーションの工夫: 妹さんとのコミュニケーションを工夫し、彼女の気持ちに寄り添いましょう。
- 環境の整備: 妹さんが安心して過ごせる環境を整え、生活リズムを整えましょう。
- 自立支援: できることから少しずつ自分でやらせるようにし、自立を促しましょう。
- 就労支援機関の利用: 就労支援機関に相談し、妹さんの強みを活かしたキャリアパスを見つけましょう。
- 家族のサポート: 家族一丸となって、妹さんをサポートしましょう。
- 焦らない: 長い目で見て、妹さんのペースに合わせてサポートしましょう。
まとめ：妹さんの未来を応援するために
妹さんの自立を支援するためには、専門的なサポートとご家族の理解と協力が不可欠です。まずは、専門機関に相談し、妹さんの特性を正しく理解することから始めましょう。そして、彼女の強みを活かしたキャリアパスを見つけ、自立を支援するための具体的なステップを踏んでいきましょう。焦らず、妹さんのペースに合わせて、温かく見守ることが大切です。妹さんの未来が明るいものとなるよう、心から応援しています。
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