PTSDと精神疾患を抱えながら、自分らしいキャリアを築くには？専門家が教える、心のケアと就職への道
PTSDと精神疾患を抱えながら、自分らしいキャリアを築くには？専門家が教える、心のケアと就職への道
この記事では、PTSD（心的外傷後ストレス障害）やその他の精神疾患を抱えながら、将来への不安を抱えているあなたに向けて、具体的なアドバイスとサポート情報を提供します。特に、現在治療に行き詰まりを感じている、または将来のキャリアについて悩んでいる16歳のあなたにとって、少しでも希望を見出せるような内容を目指します。
まず、今回の相談内容を整理し、あなたの置かれている状況を深く理解することから始めましょう。
中2の時に、父の虐待からPTSDになりました。拒食症を再発したり治ったり繰り返しているので、副作用で太る薬は使えません。その他いろいろなことを考慮した上で処方できる薬は試したので、もう薬物療法ができません。認知行動療法や暴露療法も、父と生活している状態ではできないと言われました。私の主治医はPTSDの診断をつけたがらず、最近やっとPTSDの診断がおりました。理由は「治療法がないのにつける意味がない」でした。PTSDではあるけど、治療法がないから診断しないということです。この考えには、「じゃあ治療法がない病気にも診断つける必要なくない？」と思い、それを言いました。すると次は「病気であることがアイデンティティになってる人って不幸だと思うから」診断をつけないと言いました。私が1年以上ずっとしつこいので、渋々診断がおりました。が、しかしです。「診断をつけてどうしたいの？」と言い始めました。死にたくなるほど辛い思いをしてることに、診断名がつくことで、私ってこんなんでも頑張って生きてるって思えるし、一番は病気を治して普通の生活を送りたいです。だから「治療したい」と言うと、「だからね？できる治療法がないでしょ？○○さんがどうしていきたいかちゃんと説明できないと僕は何もできません」と怒り口調で言われました。私は知的障害で語句が少ないし(日常会話では言い回しなどを使い、ほぼ支障がない)、自閉症で自分の考えや思ったこと感じたことを言語化して伝えるのが苦手です。それは主治医にも伝えています。なのに、それを言語化して詳しく説明しなきゃ、何もできないと言うのは、もう僕(主治医)にできることはないということへの言い訳にしか聞こえません。そもそも診断しない理由も言い訳にしか聞こえません。普通は、主治医が治療方針を考え、患者に提案しますよね？患者が治療方針や治療法を考え、主治医にこうしてくださいって言うのが普通ですか？私は障害や病気について勉強してるので、多少は知識がありますが、何も知らない人はどうすれって言うんですか？私が勉強してるってことに甘えてるんですか？治療法がなくても、もっと、アドバイスするとか治療はできますよね？私の主治医は「辛かったですね」など慰めをしてくれるだけで、ほぼ具体的なアドバイスはしません。もちろん治療を「お願いします」「助けてください」と言う立場なのはわかっています。自閉症の薬は、サボっていて久しぶりに再開したら、副作用で急性ジストニアになってしまい、中止になったので使えないし、双極性障害の薬ももう使えるものがなくて処方されていません。現在飲んでいるのは、ADHDの薬と睡眠導入剤と起立性低血圧の血圧上昇剤です。自閉症の薬は、なくてめちゃくちゃ困ってるし、双極性障害の薬も、鬱がひどくて飲まないとしんどいけど、どうせもう処方されないし、この3つの薬はなくても生きていけます。病院行っても、話を聞いてくれるだけだし、行く意味ありますか？自立支援医療受給者証は持ってるので、医療費はほぼかかってないと思います。小児科から精神科に転院して、年齢的にも受診できる精神科がもう近くにありません。主治医には話してないのに、いつも通り私が反論してくると予想したのか、「担当医を変えても同じだからね」と言ってきました。本当に同じなんでしょうか？うちの精神科には女の医者がいないので1から関係を築くのが難しいし、私のことを知ってもらうのにも時間がかかるので、できれば主治医を変えたくないです。どうしたらいいですか？精神疾患をいい加減治したいです。毎日地獄です。消えたいです。もう疲れました。入学を控えているのでせめてこの辛い状況を変えたいです。
1. 専門家からのアドバイス：現状の整理と具体的なステップ
あなたの置かれている状況は非常に複雑で、多くの困難に直面していることがわかります。PTSD、拒食症、自閉症、ADHD、軽度知的障害といった複数の問題を抱え、薬物療法や認知行動療法などの治療法も限定されている状況です。さらに、主治医とのコミュニケーションにも課題があり、精神的なサポートを得にくい状況にあるようです。しかし、諦める必要はありません。現状を整理し、具体的なステップを踏むことで、少しずつでも状況を改善していくことは可能です。
1-1. 現状の整理と問題点の明確化
まず、あなたの抱える問題を具体的に整理しましょう。以下の点に焦点を当てて、現状を客観的に把握することが重要です。
- 精神的な健康状態: PTSDの症状（フラッシュバック、悪夢、過覚醒など）や、拒食症による身体的な影響、自閉症やADHDによる日常生活への影響、双極性障害の症状（鬱状態）など、具体的な症状と、それらが日常生活に与える影響を整理しましょう。
- 治療状況: 現在服用している薬、過去に試した治療法とその効果、副作用、治療に対するあなたの希望などを整理しましょう。
- 医療機関との関係: 主治医とのコミュニケーションにおける課題、他の医療機関へのアクセス可能性、セカンドオピニオンの必要性などを整理しましょう。
- 今後の目標: 精神疾患の治療、学校生活への復帰、将来のキャリア形成など、あなたが実現したい目標を明確にしましょう。
これらの情報を整理することで、問題点が明確になり、具体的な対策を立てやすくなります。
1-2. 主治医とのコミュニケーション改善
主治医との関係性が良好でないことは、あなたの精神的な健康にとって大きな問題です。しかし、すぐに主治医を変えることが難しい状況であれば、まずはコミュニケーションの改善を試みましょう。
- 自分の気持ちを伝える: 自分の症状や、治療に対する希望、主治医に抱いている不満などを、具体的に伝えましょう。自閉症で言語化が苦手とのことですが、メモや絵、日記などを活用して、自分の気持ちを表現する工夫をしましょう。
- 質問を準備する: 診察前に、主治医に聞きたいことを事前に整理しておきましょう。質問事項をメモに書き出し、診察時に一つずつ確認することで、より効果的なコミュニケーションを図ることができます。
- 理解を求める: 自分の抱える問題や、治療に対する希望を、主治医に理解してもらう努力をしましょう。主治医があなたの状況を理解することで、より適切な治療を提供してもらえる可能性があります。
- 記録をつける: 診察の内容や、自分の体調の変化などを記録しておきましょう。記録を参考に、主治医との話し合いを振り返り、次回の診察に活かすことができます。
1-3. セカンドオピニオンの検討
主治医との関係が改善しない場合や、治療方針に納得できない場合は、セカンドオピニオンを検討することも重要です。他の医師の意見を聞くことで、新たな治療法や、より適切なアドバイスが得られる可能性があります。
- セカンドオピニオンのメリット: 複数の医師の意見を聞くことで、より客観的な判断ができ、自分に合った治療法を見つけることができます。また、他の医師との相性が良い場合、より安心して治療を受けることができます。
- セカンドオピニオンを受ける方法: 現在の主治医に、他の医師の意見を聞きたい旨を伝え、紹介状を書いてもらいましょう。紹介状がなくても、セカンドオピニオンを受けることは可能ですが、紹介状があると、よりスムーズに診察を受けることができます。
- セカンドオピニオンを受ける際の注意点: セカンドオピニオンを受ける際は、現在の主治医の治療内容や、自分の症状を詳しく伝えましょう。また、セカンドオピニオンの医師に、自分の希望や疑問を率直に伝え、納得のいく説明を受けることが重要です。
1-4. 精神科以外の専門家への相談
精神科医だけでなく、他の専門家にも相談することで、多角的なサポートを得ることができます。
- カウンセラー: カウンセラーは、あなたの話を聞き、感情的なサポートを提供してくれます。また、認知行動療法などの心理療法を提供することで、PTSDの症状を軽減することができます。
- 精神保健福祉士: 精神保健福祉士は、あなたの日常生活における問題や、社会資源の活用について相談に乗ってくれます。また、医療機関との連携や、福祉サービスの利用をサポートしてくれます。
- 作業療法士: 作業療法士は、あなたの日常生活における活動能力を高めるためのリハビリテーションを提供してくれます。また、ストレス管理や、生活スキルの向上をサポートしてくれます。
2. 将来への希望：キャリア形成と自立支援
精神疾患を抱えながら、将来のキャリアを築き、自立した生活を送ることは、決して不可能ではありません。適切なサポートと、あなたの努力によって、必ず道は開けます。
2-1. 高等養護学校での学び
来年4月から高等養護学校に入学予定とのこと、素晴らしいですね。高等養護学校では、あなたの特性に合わせた教育を受けることができます。学校生活を通して、社会性やコミュニケーション能力を高め、将来の就労に向けた準備をすることができます。
- 学校生活への適応: 学校生活に慣れるためには、積極的にクラスメイトや先生とコミュニケーションを取り、困ったことがあれば、遠慮なく相談しましょう。
- 学習への取り組み: 自分の得意なことや興味のあることを活かして、積極的に学習に取り組みましょう。分からないことがあれば、先生やクラスメイトに質問し、理解を深めましょう。
- キャリア教育: 将来の就労に向けて、キャリア教育に積極的に取り組みましょう。職業体験や、職場見学などを通して、自分の適性や興味のある仕事を見つけましょう。
2-2. 就労支援サービスの活用
就労支援サービスは、あなたの就職活動をサポートしてくれます。あなたの特性や希望に合った仕事を見つけるために、積極的に活用しましょう。
- 就労移行支援事業所: 就労移行支援事業所では、就職に必要なスキルや知識を習得するための訓練を受けることができます。また、就職活動のサポートや、就職後の定着支援も行っています。
- 就労継続支援事業所: 就労継続支援事業所では、あなたの障害や特性に合わせて、仕事を提供しています。働きながら、スキルを磨き、就労経験を積むことができます。
- 障害者職業センター: 障害者職業センターでは、職業相談や、職業評価、職業訓練など、様々なサービスを提供しています。あなたの就職活動を、専門的な視点からサポートしてくれます。
2-3. 障害者雇用という選択肢
障害者雇用は、障害のある方が働きやすいように配慮された雇用形態です。あなたの特性や能力に合わせて、仕事を選ぶことができます。
- 障害者雇用のメリット: 障害者雇用では、合理的配慮（業務内容の調整、設備や環境の整備など）を受けながら働くことができます。また、障害に対する理解のある職場で、安心して働くことができます。
- 障害者雇用の探し方: ハローワークや、障害者専門の求人サイトで、障害者雇用の求人を探すことができます。また、就労支援サービスを利用して、求人を紹介してもらうこともできます。
- 企業への応募: 応募する企業の障害者雇用に関する情報を収集し、自分の特性や経験をアピールしましょう。面接では、自分の障害について正直に伝え、どのようなサポートが必要かを具体的に説明しましょう。
2-4. キャリアプランの構築
将来のキャリアプランを立てることで、目標が明確になり、モチベーションを維持することができます。自分の興味や関心、能力、価値観などを考慮して、自分らしいキャリアプランを構築しましょう。
- 自己分析: 自分の強みや弱み、興味のあること、価値観などを把握しましょう。自己分析を通して、自分に合った仕事を見つけることができます。
- 情報収集: 興味のある仕事や業界について、情報を収集しましょう。インターネットや、書籍、セミナーなどを活用して、情報を集めましょう。
- 目標設定: 将来の目標を具体的に設定しましょう。短期的な目標と、長期的な目標を設定することで、モチベーションを維持することができます。
- 計画立案: 目標を達成するための具体的な計画を立てましょう。いつまでに、何を、どのように行うかを明確にすることで、計画的に行動することができます。
3. 精神的な健康を維持するためのヒント
精神疾患を抱えながら、日常生活を送ることは、大変なことです。精神的な健康を維持するために、以下のヒントを参考にしてください。
3-1. ストレス管理
ストレスは、精神疾患の症状を悪化させる可能性があります。ストレスを効果的に管理することで、症状の改善や、再発の予防につながります。
- ストレスの原因を特定する: 自分のストレスの原因を特定し、それらにどのように対処できるかを考えましょう。
- リラックスできる方法を見つける: 音楽を聴く、入浴する、散歩するなど、自分に合ったリラックスできる方法を見つけましょう。
- 休息をとる: 十分な睡眠をとり、休息をしっかりとるようにしましょう。
- 趣味を持つ: 自分の好きなことや、興味のあることに時間を使いましょう。
3-2. 良好な人間関係の構築
良好な人間関係は、精神的な健康を維持するために重要です。信頼できる人に、自分の気持ちを話したり、悩みを相談したりすることで、孤独感を軽減し、心の支えを得ることができます。
- 積極的にコミュニケーションをとる: 家族や友人、クラスメイトなど、周囲の人々と積極的にコミュニケーションをとりましょう。
- サポートを求める: 困ったことがあれば、遠慮なく周囲の人々にサポートを求めましょう。
- 信頼できる人を見つける: 自分の気持ちを安心して話せる、信頼できる人を見つけましょう。
- 人間関係を大切にする: 周囲の人々との関係を大切にし、感謝の気持ちを伝えましょう。
3-3. 健康的な生活習慣
健康的な生活習慣は、精神的な健康を維持するために重要です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
- バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 適度な運動: 適度な運動は、ストレスを軽減し、気分転換になります。
- 十分な睡眠: 質の高い睡眠を確保するために、睡眠環境を整えましょう。
- 規則正しい生活: 規則正しい生活を送ることで、心身のバランスを整えましょう。
3-4. 困ったときの相談先
一人で抱え込まず、困ったときは、専門家や相談機関に相談しましょう。
- 精神科医: 精神科医は、あなたの症状を診断し、適切な治療を提供してくれます。
- カウンセラー: カウンセラーは、あなたの話を聞き、感情的なサポートを提供してくれます。
- 精神保健福祉センター: 精神保健福祉センターは、精神保健に関する相談や、支援サービスを提供しています。
- 相談支援事業所: 相談支援事業所は、障害のある方の相談支援や、地域生活のサポートを行っています。
- いのちの電話: 24時間対応で、電話相談を受け付けています。
これらのヒントを参考に、精神的な健康を維持し、自分らしい生活を送ってください。
あなたの抱える問題は複雑ですが、必ず解決策は見つかります。焦らず、一歩ずつ、前に進んでいきましょう。応援しています。
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