2歳児の発達と療育：専門家が教える、親御さんの不安を和らげるための具体的なアドバイス
2歳児の発達と療育：専門家が教える、親御さんの不安を和らげるための具体的なアドバイス
この記事では、2歳3ヶ月のお子さんの発達に関するお悩みについて、キャリア支援の専門家である私が、親御さんの不安を和らげ、具体的なアドバイスを提供します。お子さんの個性と向き合いながら、より良い成長をサポートするためのヒントをお届けします。
2歳3ヶ月の息子の発達についてです。かなり長いですがお許しください。
1歳半ばから保育園に預けており、息子が保育園でどんな様子か聞くと、落ち着きがない、と言われました。0歳児のころは他の子と比べて泣くことが多く、日中は構ってないとずっと泣いてるんじゃないかぐらい泣いていた印象です。友人の同月齢の赤ちゃんを見てこんなに手がかからないの？と思ったり。夜はそれなりに夜泣きはありましたが気になるほどではなく、早い段階で夜通し寝るようになりました。が、物音に敏感で日中はドアの開閉の音などでびくっとなりすぐ起きていました。人見知り場所見知りもひどく、家以外の場所ではわたしの抱っこから何十分1時間単位で降りられませんでした。
ちょうど保育園にはいる1歳半ば頃から泣かないことが増え、人見知り場所見知りも徐々に収まり、手がかからなくなりました。1歳半検診で気になるところはあるか保健師さんに聞きましたが、むしろとても成長していると褒められるぐらいでした。ただ検診時にはまだまだ人見知り場所見知りがあったのでわたしから離れることはなく検査ができましたが、好奇心旺盛な今は椅子に座ってられないなと思います。
現時点で保育園で指摘されていることは
- 座って絵本を読んだりするときも教室を歩き回っている
- 機嫌が悪くなると床に寝転んで動かない、一度そうなるとなかなか切り替えができない
- 何が原因で機嫌が悪くなったのかが分からず対応してあげられない
- 園庭の遊具でみんなで遊んでいるときも気になるところへ1人で走り出してしまう
わたしが息子と過ごしていて気になるところは
- 週に1回親子で習い事に通っているが、息子だけ指示に従わず教室内をぐるぐる走り回っている(しない日もある)
- それを引き止め、習い事に参加しようと誘うと途端に機嫌が悪くなり、保育園の指摘同様床に寝転ぶ (したいことを遮られるのがとても嫌みたいです)
- テレビを見ている時や新しいおもちゃで遊んでいるときなど、集中しているときにこちらの声が届かない、もしくは聞こえているが無視される。そういうときは少し遠いところから声をかけると反応することが多いです。
- 例えばわんわん、と教えるのに何日も何週間もかかったのに数字と色は1日2日で覚えた。1歳8ヶ月ごろに形を見て0〜9まで言えるようになり、色も10色ほど言えるようになりました(今は12色) 特に色が大好きでいろんな色が並んでいる物を見ると順番に何色か教えてくれます。オレンジ色の器にオレンジ色のおもちゃを入れたり、色別に分けてマグネットをくっつけたりと色分けが大好きです。クレヨンは描くこともあるし並べることもあります。
- 頻繁にではないが物を並べる 特に車系はよく並べてますが、気になるほどかと言われると毎日毎回ではなく、かといってたまにではない頻度で並べてます。並べる順番にはこだわりはなさそうです(色並べも)
- よく転ける 外に行くと毎回転けます。家の中でも転けます。走っていることが多く、前傾姿勢で走っており危なっかしいです。
- 昔ほどではないが音にはまだ敏感 耳を塞ぐなどはないが、めちゃくちゃ遠いサイレンの音を大人よりはやく気づいたりします。わたしも耳が良いのかわたしと息子は同じタイミングで気付きます。
- わたしと2人だと落ち着いていることが多いが、複数人で出かけたりするとテンションが上がるのか指示が通らなくなる
あとは
- 発語ははやく1歳半で2語文、現在は助詞は難しいですがほぼ文章で話します。一方通行ではなく、会話のやり取りもできます。(保育園の先生には言葉のはやさと落ち着きが見合ってないと言われました汗)
- 買い物は一緒に歩いてできる(わたしと2人だからかもですが)
- 手を繋いで散歩できる。(嫌がられるときもあります)
- ご飯は好き嫌いはあるが強い偏食はない
- わたしと2人で過ごす分には育てにくさははいまはない(0歳児のころと比べてるからかもですが)
かなり長くなってしまってすみません。2月に市の発達相談に行く予定ですが、2歳児だと経過観察になることが多いらしく、、療育に行きたいと強く希望するべきなのか、まだ様子見した方が良いのかアドバイスいただければと思います。よろしくお願いいたします。
ご相談ありがとうございます。2歳3ヶ月のお子さんの発達について、様々なご心配があることと思います。保育園での様子や、ご自宅での様子を詳細に教えていただき、ありがとうございます。お子さんの成長を真剣に見守り、より良いサポートをしたいというお気持ちが伝わってきます。このQ&Aでは、発達の専門家として、お子さんの現状を多角的に分析し、具体的なアドバイスを提供します。療育の必要性や、今後の対応について、一緒に考えていきましょう。
お子さんの現状分析：強みと課題
まず、お子さんの現状を客観的に見ていきましょう。ご相談内容から、お子さんにはいくつかの強みと、気になる点が見受けられます。
強み
- 高い言語能力: 1歳半で2語文を話し、現在はほぼ文章で会話ができるという点は、非常に素晴らしいです。言葉の発達が早いことは、コミュニケーション能力の基礎となります。
- 認知能力の高さ: 数字や色を短期間で覚えるなど、認知能力が高いことも示唆されます。特に色への興味が強く、色分けなどの遊びに熱中していることから、知的好奇心も旺盛であることがわかります。
- 社会性の発達: 買い物に一緒に行ける、手を繋いで散歩できるなど、ある程度の社会性が育っていることも評価できます。
- 食事の偏りがない: 好き嫌いはあるものの、強い偏食がないことは、健康的な成長を支える上で重要です。
気になる点
- 落ち着きのなさ: 保育園での活動中、座っていられなかったり、特定の行動に固執したりする様子が見られます。
- 感情のコントロール: 自分の思い通りにならないときに、激しく感情を露わにすることがあります。
- 集中力の持続: 集中できる時間には個人差がありますが、お子さんの場合、集中が途切れやすい傾向があるようです。
- 感覚過敏の可能性: 音に敏感であることや、転びやすいことから、感覚的な過敏さの可能性も考慮に入れる必要があります。
療育の必要性：専門家の視点
療育の必要性について考える前に、まずは発達相談の結果を待つことをお勧めします。2歳児の発達は個人差が大きいため、経過観察となることも少なくありません。しかし、療育は、お子さんの発達をサポートするための有効な手段の一つです。療育を検討する際のポイントをいくつかご紹介します。
療育を検討する際のポイント
- 専門家の意見: 発達相談や専門医の診察を受け、専門的な視点からお子さんの状態を評価してもらうことが重要です。
- 困りごとの程度: 保育園での生活や、ご自宅での生活に支障をきたすような困りごとがある場合は、療育を検討する価値があります。
- お子さんの個性: お子さんの特性を理解し、その個性を尊重した上で、療育が有効かどうかを判断しましょう。
- 親御さんの意向: 療育は、親御さんの協力が不可欠です。お子さんのために、積極的に療育を受けさせたいという意向があることも重要です。
療育には、様々な種類があります。お子さんの特性や、困りごとに合わせて、適切な療育方法を選ぶことが大切です。
具体的な対応策：家庭でできること
療育を受けるかどうかに関わらず、ご家庭でできることはたくさんあります。以下に、具体的な対応策をいくつかご紹介します。
1. 環境調整
- 安全な環境: 転びやすいとのことですので、家具の角を保護したり、床にクッション性の高いマットを敷くなど、安全な環境を整えましょう。
- 視覚的な整理: おもちゃや物を整理し、お子さんが集中しやすい環境を作りましょう。
- 静かな時間: 騒がしい環境を避け、静かに過ごせる時間も作りましょう。
2. コミュニケーション
- 言葉での指示: 具体的で分かりやすい言葉で指示を出し、お子さんが理解しやすいように工夫しましょう。
- 視覚的なサポート: 絵カードや写真を使って、言葉だけでは伝わりにくい情報を伝えましょう。
- 肯定的な言葉: できたことや頑張ったことを具体的に褒め、自己肯定感を高めましょう。
- 共感: 感情を理解し、「つらいね」「悲しいね」など、共感の言葉を伝えましょう。
3. 行動への対応
- 予測可能性: 1日のスケジュールを視覚的に示し、何をするのかを事前に伝えて、見通しを持てるようにしましょう。
- 代替行動: 望ましくない行動が出た場合は、別の行動を提案し、切り替えを促しましょう。
- 休息: 集中力が途切れたり、興奮しやすくなった場合は、休憩を取り、気分転換を図りましょう。
- こだわりへの対応: こだわりが強い場合は、ある程度許容しつつ、徐々に他の活動に目を向けられるように促しましょう。
4. 遊びを通しての学び
- 色遊び: 色分けや、色を使った工作など、お子さんの興味を活かした遊びを取り入れましょう。
- 積み木: 積み木やブロックを使って、空間認識能力や集中力を高めましょう。
- 運動遊び: 積極的に体を動かす遊びを取り入れ、体幹を鍛え、バランス感覚を養いましょう。
- 絵本の読み聞かせ: 集中して絵本を読む時間を作り、言葉の発達や想像力を育みましょう。
これらの対応策は、お子さんの発達をサポートするための基本的な考え方です。お子さんの個性や、発達段階に合わせて、柔軟に対応していくことが大切です。
保育園との連携：情報共有と協力体制
保育園との連携は、お子さんの発達をサポートする上で非常に重要です。保育園の先生と積極的にコミュニケーションを取り、情報共有を行い、協力体制を築きましょう。
保育園との連携のポイント
- 情報共有: ご自宅での様子や、気になること、困っていることを、積極的に保育園の先生に伝えましょう。
- 観察: 保育園での様子を詳しく観察し、先生からのフィードバックを受けましょう。
- 共通認識: お子さんの特性や、対応方法について、保育園と共通認識を持ちましょう。
- 協力体制: 保育園と協力して、お子さんの成長をサポートする体制を作りましょう。
- 面談の活用: 定期的に面談を行い、お子さんの成長について話し合い、今後の対応について検討しましょう。
保育園の先生は、お子さんの成長を長期間にわたって見守っています。先生の意見を参考にしながら、お子さんに合ったサポート方法を見つけていきましょう。
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親御さんの心のケア：ストレス軽減と自己肯定感
お子さんの発達をサポートするためには、親御さんの心のケアも大切です。子育ては、喜びも多い反面、悩みや不安もつきものです。一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、息抜きをしたりして、ストレスを軽減しましょう。
親御さんの心のケアのポイント
- 休息: 睡眠をしっかりととり、心身ともにリフレッシュしましょう。
- 息抜き: 趣味や好きなことに時間を使い、気分転換を図りましょう。
- 相談: 家族や友人、専門家などに相談し、悩みを共有しましょう。
- 情報収集: 発達に関する情報を集め、知識を深めましょう。
- 自己肯定感: 完璧を求めず、お子さんの成長を温かく見守り、自分を褒めましょう。
子育ては、長期戦です。焦らず、お子さんのペースに合わせて、一緒に成長していくことが大切です。親御さんが笑顔でいることが、お子さんの成長にとって何よりも重要です。
発達相談と療育：具体的なステップ
2月に予定されている発達相談に向けて、そして療育を検討する際の具体的なステップをご紹介します。
1. 発達相談の準備
- 記録: お子さんの日々の様子を記録しておきましょう。気になる行動や、困っていること、嬉しかったことなどをメモしておくと、相談の際に役立ちます。
- 質問: 相談したいことや、知りたいことを事前に整理しておきましょう。
- 情報収集: 療育に関する情報を集め、どのような療育があるのか、費用はどのくらいかなどを調べておきましょう。
2. 発達相談での対応
- 正直に伝える: お子さんの現状を、正直に伝えましょう。良いことだけでなく、気になることも伝えましょう。
- 質問: 専門家からのアドバイスをよく聞き、分からないことは質問しましょう。
- 情報収集: 療育に関する情報や、利用できる支援について、詳しく聞いておきましょう。
3. 療育の検討
- 情報収集: 療育の種類や、利用できる施設について、詳しく調べましょう。
- 見学: 療育施設を見学し、雰囲気を確かめましょう。
- 体験: 療育を体験し、お子さんに合うかどうかを確かめましょう。
- 相談: 専門家や、他の親御さんに相談し、意見を聞きましょう。
4. 療育の開始
- 準備: 療育に必要なものを準備しましょう。
- 参加: お子さんと一緒に療育に参加しましょう。
- 継続: 療育の効果を評価し、必要に応じて、療育方法を見直しましょう。
これらのステップを踏むことで、お子さんに最適な療育を見つけることができます。焦らず、お子さんのペースに合わせて、一つずつ進んでいきましょう。
まとめ：お子さんの成長を信じて
2歳3ヶ月のお子さんの発達に関するご相談、ありがとうございました。お子さんの現状を多角的に分析し、療育の必要性や、ご家庭でできる具体的な対応策について、アドバイスさせていただきました。お子さんには、高い言語能力や認知能力、社会性など、多くの強みがあります。一方で、落ち着きのなさや、感情のコントロールの難しさなど、気になる点も見られます。発達相談の結果を待ちつつ、ご家庭でできることを実践し、保育園との連携を密にすることで、お子さんの成長をサポートすることができます。療育を検討する際には、専門家の意見を参考にしながら、お子さんに合った療育方法を選びましょう。親御さんの心のケアも大切です。焦らず、お子さんのペースに合わせて、一緒に成長していくことが重要です。お子さんの無限の可能性を信じ、温かく見守りましょう。
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