「うちの子だけ仲間はずれ…」中学生の息子が部活で孤立。親としてできることとは？
「うちの子だけ仲間はずれ…」中学生の息子が部活で孤立。親としてできることとは？
この記事では、中学生のお子さんが部活動で孤立してしまい、親としてどうすれば良いのか悩んでいるお母様に向けて、具体的なアドバイスと心のケアについて解説します。お子さんの状況を理解し、どのようにサポートしていくか、一緒に考えていきましょう。
中2の息子がいます。公立中学校のサッカー部に所属しています。息子は保育園の時自閉症スペクトラムと診断を受け、ASDですがこだわりなどもなく比較的軽めだと言われました。他害などはもともとなく、ADHDもありません。すぐ療育にも通い、2年近くお世話になりました。小学校でも6年間通級でお世話になりました。療育でもとても成長したと言われ、通級でも、もうみんなと上手くやれます。失敗して学ぶことはあると思いますが理解力もあり柔軟性もあるので少しずつ成長していきますよと言われ、実際小学校卒業する1年前くらいからは毎日友達も誘いに来てくれ楽しそうに遊ぶようになり、サッカークラブにも楽しそうに通っていました。服装なども興味があり、オシャレな店で服や帽子や靴を買ってきたり友達からもよく褒められています。背丈も標準、体型細身。趣味もサッカーと映画と音楽で、特に変わったことはありません。見た目も普通です。ママ友にはイケメンだねとお世辞でも言ってもらっています。毎週末一緒に遊ぶ友達が2人いて、その子たちは普通の子です。コミュ力ありそうな感じのオシャレな子たちです。落ち着いていて人の悪口なども言わないそうです。どこにでもいる感じの子たちです。時々そこに何人か加わって7~8人でスポーツしたりしています。息子も心から楽しいと言っています。なのでそれなりにうまくやれていると思っていました。最近部活の試合に行くと、浮いてるなと分かります。軽食をとるときも端っこにすぐ移動して、1人黙々と食べています。先日ギリギリで勝った時、みんなは抱き合ってたのにその仲間に入れてもらっていませんでした。入ろうとしていましたが寄ってこられず、諦めた顔を見て涙が止まりませんでした。誰にでも優しく人の悪口も聞いたことがありません。サッカー部は悪口を言う子が多く、1人のボスにまとわりつくような雰囲気でもともとあまり好きではありませんでした。でもわかっています。やっぱり子供にしか分からない何かがあるのでしょう。人にゴマをすることも時には必要で、私自身もそういう空気を読み取り適当に合わせたりして生きてきました。多分息子はそういうのがなかなかできてないんでしょうね。だからサッカー部の子たちを恨むとかではないんです。入りきれない何かがある。その子たちからしたら息子が鬱陶しいんでしょう。仕方がないです。息子にそれとなく聞いたら、みんなはもともと同じサッカーチームだったからオレだけ違うところからきたし入り込めないのはわかってる。だから必死に入ろうとしても迷惑だから邪魔はしないと言っていました。もうちょっと聞こうとしましたが嫌そうな顔だったのでやめました。本人が辞める気がない限り、仕方がないのですが、最近毎週末試合があり、配車で行かないといけないのですが苦しいです。可哀想で仕方ないです。息子にだけ向けられる冷たい目。何か忘れたときに貸してくれなどと言われ、優しく貸して自分は汚いものを使ったりと、都合よく使われている息子。苦しいです。息子が自分で乗り越えなくてはいけない試練とは分かっているのですが、主人側の祖父母の障がいまで見抜けなかった自分のせいで息子に遺伝してしまった私のせいだと思ったりもしています。かなり参っているので、批判はやめて頂きたいです。私の行動や考え方などに批判があるのも分かっていますが、障がいをもつ子の親御さんや、同じ経験をされた方にしか分からないと思うので、同じような経験をされた方いらっしゃったらご意見頂きたいです。どうかよろしくお願い致します。
1. 状況の理解：なぜ息子さんは部活で孤立していると感じるのか
まず、息子さんの置かれている状況を客観的に理解することが重要です。自閉スペクトラム症（ASD）の特性を持つお子さんが、集団の中で孤立してしまう原因は様々です。ここでは、考えられるいくつかの要因を整理し、具体的に解説します。
1-1. コミュニケーションスタイルの違い
ASDのお子さんは、非ASDのお子さんとは異なるコミュニケーションスタイルを持つことがあります。例えば、言葉の裏を読んだり、空気を読むことが苦手な場合があります。サッカー部の仲間との間で、暗黙の了解や非言語的なコミュニケーションがうまくいかないことで、孤立感を感じることがあります。また、自分の興味や関心に固執しやすく、周りの人との会話のズレが生じることもあります。
1-2. 社会性の発達の遅れ
ASDのお子さんは、社会性の発達に遅れが見られることがあります。友達関係を築くためのスキル（共感力、協調性、問題解決能力など）が、発達段階に応じて十分に育っていない場合があります。部活動のような集団活動では、これらのスキルが求められる場面が多く、そこでつまずいてしまうことで、孤立につながることがあります。
1-3. 環境要因
部活動の環境も、息子さんの孤立に影響を与える可能性があります。サッカー部の人間関係がギスギスしていたり、特定のグループが形成されていたりする場合、息子さんが入り込むのが難しくなることがあります。また、指導者の対応や、チーム全体の雰囲気も、息子さんの居心地の悪さに影響を与えることがあります。
2. 親としてできること：具体的なサポートと心のケア
息子さんの状況を理解した上で、親としてできることはたくさんあります。ここでは、具体的なサポート方法と、親御さん自身の心のケアについて、詳しく解説します。
2-1. 息子さんの気持ちに寄り添う
まず、最も大切なことは、息子さんの気持ちに寄り添うことです。部活動で辛い思いをしている息子さんの話を聞き、共感し、受け止めてあげましょう。頭ごなしに「頑張れ」と言うのではなく、「辛かったね」「よく頑張っているね」といった言葉で、息子さんの気持ちを理解しようと努めましょう。そして、息子さんが安心して話せる環境を作り、信頼関係を深めることが大切です。
2-2. コミュニケーションスキルのサポート
息子さんのコミュニケーションスキルを向上させるためのサポートも有効です。例えば、ロールプレイングを通じて、友達との会話の練習をしたり、ソーシャルスキルトレーニング（SST）に参加したりすることも検討できます。SSTでは、状況に応じた適切な言動や、相手の気持ちを理解する練習を行います。また、息子さんの得意なことや興味のあることを活かして、コミュニケーションの機会を増やすことも有効です。
2-3. 部活動との連携
部活動の顧問やコーチと連携し、息子さんの状況を共有することも重要です。息子さんの特性を理解してもらい、チーム全体でサポートできるような環境作りを促しましょう。例えば、試合中の声かけや、チーム内での役割分担など、具体的なサポートをお願いすることができます。また、他の保護者とも連携し、情報交換や協力体制を築くことも有効です。
2-4. 息子の自尊心を育む
部活動で孤立していると、自己肯定感が低下してしまうことがあります。息子さんの自尊心を育むために、彼の良いところや頑張りを認め、褒めてあげましょう。また、部活動以外の活動（趣味や習い事など）で、成功体験を積ませることも有効です。息子さんが自信を持って、自分の強みを活かせるような機会を提供することが大切です。
2-5. 専門家への相談
専門家への相談も、有効な手段の一つです。臨床心理士や、発達障害に詳しいカウンセラーに相談し、息子さんの状況に合ったアドバイスやサポートを受けることができます。また、療育機関や、発達支援センターなども、相談できる場所として活用できます。専門家のサポートを受けることで、親御さん自身の不安や悩みを軽減し、より適切な対応ができるようになります。
2-6. 親御さん自身の心のケア
お子さんのことで悩んでいる親御さんは、心身ともに疲労困憊していることが多いです。親御さん自身も、心と体のケアを怠らないようにしましょう。例えば、休息時間を確保したり、趣味を楽しんだり、信頼できる人に相談したりすることが大切です。また、同じような悩みを持つ親御さん同士で、情報交換や交流することも、心の支えになります。
3. 具体的な対応例：ケーススタディ
ここでは、具体的なケーススタディを通して、親としてどのように対応していくか、例を挙げて解説します。
3-1. ケース1：コミュニケーションの課題
息子さんが、友達との会話で言葉の裏を読めず、誤解が生じることが多い場合。
対応例：
- ロールプレイングを通じて、状況に応じた適切な言葉遣いや、相手の気持ちを理解する練習をする。
- ソーシャルスキルトレーニング（SST）に参加し、コミュニケーションスキルを向上させる。
- 息子さんの興味のある話題（ゲーム、アニメなど）を通じて、会話の練習をする。
3-2. ケース2：チームへの馴染み方
息子さんが、チームの輪に入り込めず、孤立感を感じている場合。
対応例：
- 顧問やコーチに相談し、息子さんの特性を理解してもらい、チーム全体でサポートできるような環境作りを促す。
- 息子さんの得意なこと（例えば、サッカーの技術、戦術への知識など）を活かして、チームに貢献できるような役割を見つける。
- 他の保護者と連携し、情報交換や協力体制を築き、チームのイベントなどに積極的に参加する。
3-3. ケース3：自己肯定感の低下
息子さんが、部活動での挫折から、自己肯定感が低下している場合。
対応例：
- 息子さんの良いところや頑張りを認め、褒めてあげる。
- 部活動以外の活動（趣味や習い事など）で、成功体験を積ませる。
- 専門家（臨床心理士など）に相談し、自己肯定感を高めるためのアドバイスを受ける。
4. 長期的な視点：成長を見守る
息子さんの成長を、長期的な視点で見守ることが大切です。すぐに結果が出なくても、焦らず、根気強くサポートを続けましょう。息子さんが、自分のペースで成長し、自己肯定感を高め、社会性を身につけていくことを信じることが重要です。そして、親御さん自身も、完璧を求めすぎず、息子さんのありのままを受け入れ、温かく見守りましょう。
5. まとめ：親としてできること
この記事では、中学生のお子さんが部活動で孤立してしまい、親としてどうすれば良いのか悩んでいるお母様に向けて、具体的なアドバイスと心のケアについて解説しました。
- 状況の理解： 息子さんの置かれている状況を客観的に理解し、原因を分析する。
- 具体的なサポート： コミュニケーションスキルのサポート、部活動との連携、自尊心を育む、専門家への相談など、具体的なサポート方法を実践する。
- 心のケア： 息子さんの気持ちに寄り添い、親御さん自身の心のケアも怠らない。
- 長期的な視点： 息子さんの成長を、長期的な視点で見守り、自己肯定感を高めていく。
息子さんの状況は、簡単には解決できない問題かもしれませんが、親としてできることはたくさんあります。この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。息子さんの成長を信じ、温かく見守り、一緒に乗り越えていきましょう。
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