映画を見に行く娘の自立心を応援するには？親ができることと、発達障害を持つ方のキャリア支援
映画を見に行く娘の自立心を応援するには？親ができることと、発達障害を持つ方のキャリア支援
この記事では、発達障害を持つ娘さんの自立を応援したい親御さんに向けて、映画鑑賞という日常的な出来事を通して、どのように娘さんの成長をサポートできるのかを解説します。同時に、発達障害のある方が社会で活躍するためのキャリア支援についても触れていきます。
私は、アラサーの昔で言うアスペルガーの娘の親です。
旧名アスペルガーの娘には療育手帳が確実に取れないレベルの発達障害があります（精神の手帳はあり、昨年末更新の手続きを済ませたそうです）。
もう一人の娘（件の娘の妹。定型発達）には車の免許を取らせましたが、昔で言うアスペルガーの娘には取らせませんでした。
尤も本人も取る気はさらさらなかったようでしたが。今もないようです。
今は、昔で言うアスペルガーの娘は、障がい者手帳を取り、障がい者雇用（社保あり非正規）で働いてます（もうかれこれ5年ぐらいは続いてます）。
本題です。
先日、件の娘は「もしも忍たま乱太郎の今度の映画（12月に公開されるそうです）がこちらの地元（在住県の東部地区）の映画館でやらなければ、以前に行ったこちらの県の一番大きな映画館（在住県の西部地区）に、一人で電車とバスで見に行きたい。テレビ放送まで待てない」と言ってました。
これは自立心が出たと喜ぶべきか、映画を見るため（だけ）に他の自治体に行くなと叱るべきか、どちらがいいと思いますか？
以前に（約10年前）、他の自治体（隣の大きな自治体）の友達とコナンの映画をその隣の大きな自治体（在住県の中部地区）の映画館（娘が通ってた短期大学の近くの総合スーパー内の映画館）に行きたいと言った時は、その当時はまだニート状態だったのもあり「映画のために他の自治体には（自分だけでは）行くな。仮に行った場合はあなたのものや写真とかは全て捨てて家（実家）にはもう入らせない」というと、結局はこちらの地元の映画館で見ることになった、と娘が言ってました。
映画鑑賞に見る自立心と、親としてできること
娘さんが映画を観るために、一人で電車とバスを乗り継いで他の自治体に行きたいと希望しているとのこと、素晴らしいですね。これは、娘さんの自立心が高まっている証拠と言えるでしょう。過去には、映画を見に行くことに対して制限をかけていた状況があったようですが、今回は娘さんの成長を応援し、積極的にサポートしていくことが重要です。
しかし、親としては、安全面や金銭面など、様々な懸念事項があるのも事実です。そこで、娘さんの自立心を尊重しつつ、安全に映画鑑賞を実現するための具体的なステップを提案します。
1. 娘さんの意欲を肯定的に受け止める
まずは、娘さんの「映画を見に行きたい」という気持ちを、頭ごなしに否定しないことが大切です。「行きたい」という気持ちを理解し、「すごいね！」「楽しみだね！」など、肯定的な言葉で応援しましょう。これにより、娘さんは自分の気持ちが受け入れられたと感じ、自己肯定感が高まります。
ポイント：
- 娘さんの希望を尊重する姿勢を見せる
- 感情を共有し、共感を示す
- 自立心や成長を褒める
2. 事前準備を一緒に計画する
一人で電車やバスに乗るには、事前の準備が不可欠です。娘さんと一緒に、以下の点を計画しましょう。
- 交通手段の確認： 電車の時刻表、乗り換えルート、バスの運行状況などを一緒に調べ、最適なルートを決定します。可能であれば、事前に一度、一緒にルートを試してみるのも良いでしょう。
- 持ち物の準備： 映画のチケット、お金、スマートフォン、モバイルバッテリー、飲み物、軽食など、必要なものをリストアップし、一緒に準備します。
- 緊急時の対応： 万が一、電車が遅延したり、道に迷ったりした場合の対処法を一緒に考えます。連絡先を共有し、困ったときに誰に相談できるのかを明確にしておきましょう。
- 映画館の情報収集： 映画館の場所、上映時間、チケットの購入方法などを調べます。事前にオンラインでチケットを購入しておくと、スムーズに入場できます。
ポイント：
- 娘さんと一緒に計画を立てることで、主体性を育む
- 具体的な情報収集を通じて、問題解決能力を高める
- 緊急時の対応を一緒に考えることで、安心感を高める
3. 安全対策を講じる
安全面への配慮は、親として当然の務めです。以下の安全対策を講じましょう。
- 連絡手段の確保： スマートフォンを持たせ、常に連絡が取れるようにします。GPS機能を利用して、娘さんの位置情報を確認することも検討しましょう。
- 防犯対策： 貴重品の管理方法についてアドバイスし、人通りの少ない場所を避けるように促します。
- 緊急連絡先の共有： 娘さんの友人や家族など、緊急時に連絡できる人の連絡先を共有しておきましょう。
- 事前のシミュレーション： 電車やバスの乗り方、映画館での過ごし方など、事前にシミュレーションを行い、不安を軽減します。
ポイント：
- 安全対策は、娘さんの自立を妨げるものではなく、むしろ支えるものと考える
- 過度な干渉は避け、娘さんの自主性を尊重する
- 安全に関する情報を共有し、一緒に考える姿勢を示す
4. 映画鑑賞後の振り返りを行う
映画鑑賞後には、娘さんと一緒に振り返りを行いましょう。楽しかったこと、困ったこと、改善点などを話し合うことで、次回の行動に活かすことができます。
- 楽しかったことの共有： 映画の内容、映画館の雰囲気、移動中の出来事など、楽しかったことを共有し、喜びを分かち合いましょう。
- 困ったことの共有： 困ったことや、難しかったことがあれば、一緒に解決策を考えます。
- 次回の計画： 次回、同じような状況になった場合に、どのように改善できるかを話し合います。
ポイント：
- 振り返りを通じて、自己肯定感を高める
- 問題解決能力を向上させる
- 次回の行動へのモチベーションを高める
発達障害を持つ方のキャリア支援について
娘さんのように、発達障害を持つ方が社会で自立し、活躍するためには、キャリア支援が不可欠です。障がい者雇用で働いているとのことですが、より働きがいのある仕事に就いたり、キャリアアップを目指したりすることも可能です。
以下に、発達障害を持つ方のキャリア支援に関する情報をまとめました。
1. 障がい者就労支援機関の活用
ハローワークや、地域にある就労移行支援事業所などの障がい者就労支援機関は、就職に関する相談、職業訓練、求人情報の提供など、様々なサポートを提供しています。専門のスタッフが、個々の特性や希望に合わせた支援を行ってくれます。
- 就職相談： キャリアプランの作成、自己PRの作成、面接対策など、就職活動に関する相談ができます。
- 職業訓練： 事務、プログラミング、デザインなど、様々な職種の職業訓練を受けることができます。
- 求人情報の提供： 障がい者向けの求人情報を紹介してくれます。
- 職場定着支援： 就職後も、職場での悩みや困りごとについて相談できます。
ポイント：
- 専門家によるサポートを受けられる
- 個々の特性に合わせた支援を受けられる
- 就職活動から職場定着まで、一貫したサポートを受けられる
2. 企業の取り組み
近年、企業の障がい者雇用に対する取り組みが進んでいます。障がい者雇用枠を設けている企業だけでなく、合理的配慮を提供し、多様な人材が活躍できる環境を整えている企業も増えています。
- 合理的配慮： 業務内容の調整、コミュニケーション方法の工夫、職場環境の改善など、個々の特性に合わせた配慮を受けることができます。
- キャリアアップ支援： 研修制度、資格取得支援など、キャリアアップを支援する制度を設けている企業もあります。
- 相談窓口の設置： 職場での悩みや困りごとについて相談できる窓口を設置している企業もあります。
ポイント：
- 多様な働き方を選択できる
- 個々の特性に合わせたサポートを受けられる
- キャリアアップの機会がある
3. スキルアップと自己理解
キャリアアップを目指すためには、スキルアップと自己理解が重要です。
- スキルアップ： 職業訓練、eラーニング、資格取得などを通じて、専門的なスキルを習得しましょう。
- 自己理解： 自分の強み、弱み、興味関心などを理解し、自分に合った仕事を見つけましょう。
- 情報収集： 障害者雇用に関する情報、求人情報、企業の取り組みなどを積極的に収集しましょう。
ポイント：
- 自己分析を通じて、自分に合った仕事を見つける
- スキルアップを通じて、キャリアの可能性を広げる
- 情報収集を通じて、最新の情報を得る
娘さんの自立を応援し、キャリアをサポートするためには、親としてできることはたくさんあります。娘さんの気持ちを尊重し、安全に配慮しながら、一緒に成長を喜びましょう。そして、発達障害を持つ方が社会で活躍できるような環境を、一緒に作っていきましょう。
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まとめ
今回のケースでは、映画を見に行くという娘さんの自立心を受け止め、安全に配慮しながらサポートすることが重要です。また、発達障害を持つ方のキャリア支援についても、就労支援機関の活用、企業の取り組み、スキルアップと自己理解など、様々な方法があります。娘さんの成長を応援し、社会での活躍をサポートするために、親としてできることを積極的に行いましょう。
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