発達障害と愛着障害の誤診？キャリアを左右する診断と、あなたらしい働き方を見つけるために
発達障害と愛着障害の誤診？キャリアを左右する診断と、あなたらしい働き方を見つけるために
この記事では、発達障害と愛着障害の診断に関する疑問と、それがキャリアに与える影響について掘り下げていきます。特に、診断のプロセスにおける違和感や、専門家の意見が対立することへの不安、そしてご自身の特性を活かしたキャリア形成について、具体的なアドバイスを提供します。診断の誤りによってキャリアプランが左右されることのないよう、専門的な視点から問題点を整理し、あなたらしい働き方を見つけるためのヒントをお届けします。
まず、ご相談内容を整理しましょう。
お世話になっているカウンセリングルーム（病院付属）があり、そこでは愛着障害の診断をベースとしたカウンセリングを受けています。私は被虐待児でした（カウンセリングで認識）。また家族の理由により私の状態が悪化してきたため、不眠と不安に対処するような薬をすぐ出す医院（すぐ出す、大量に出すことで有名らしい）を教えてもらい、紹介状を持って行きました。
まず、心理士とインテーク面接をしました。この面談は、心情やどんな認知なのか等ヒアリングはほぼなく、学歴・職歴・ライフイベントのあった年度や期間に質問が集中していました。実際に学校名・企業名なども聞かれ、まるで職業面接のようで、とても違和感を覚えました。
次に、医師との診察でした。医師は心理士から渡された膨大な文字情報をちらっと見、その一行目に書かれていたある言葉（親との関係性を第三者が言い表した言葉）をピックアップし、私を発達障害（ASD）と診断しました。しかし、それは私の言葉でもなく、私の表現でもありません。そのため「それは私の言葉ではないし、そう思って生きてきていない」と医師に言いましたが、「いやいや、その言葉が発達障害の人たちのキーワードだよ」と言われ「そう言ったんじゃないの？」と。
また、続け様に「普段、人の気持ちがわからないでしょ？」と言われました。私は呆然としました。実は、夫がASDです（40代になって疑い、診断済）。そのためASD・ADHDの特性は書籍をベースに勉強済みです。また、幼少期からの被虐経験により、人の感情は敏感に、むしろ表情以外から感じ取れ、感受性が強過ぎてつらいほどです。ただ私の仕事においては役に立つ面もあり、それにより他者を支援してきた実績があります。ある種の能力です。なので、「人の気持ちがわからないでしょ？」という文脈のない決めつけ発言に呆然でした。なにを根拠に？と。
夫がASDであること、気持ちがわからない人間ではできない職業キャリアがあること、他所の医師から愛着障害と診断されていることを伝えると、「愛着障害じゃない。発達障害だ。そういうところがASDなんだよ（怒）（多分、私が異論を唱えることが’拘り’と認識している様子）」で、根拠は以上とのこと。個人攻撃とも取れる発言で会話が成り立たないので、部屋を出ました。
診察前に診断名は決定済みで、そこに合いそうな言葉を資料から選んだだけ？夫がASDなことは事前共有してないし、私に障害の知識が多少あるとも向こうは知りません。だから行き詰まって感情的になったのか？？と思わざるを得ません。辻褄の合わない話を『医師』という肩書きがある方がすることに、どん引きです。僅かでも同意できる部分が寸分もない、患者の口から語られる現実話は一切拒否。信頼関係なんて遥か彼方です。結局、高いお金を払い目的とは違う薬が処方され、今日という出来事は人生にとってなんの意味なのだろう…と心身ぐったりしました。
私の担当心理士にも当然この出来事をフィードバックをしたのですが、驚きのあまり頭を抱えていました。
私自身ASDの可能性をゼロから考えても、その特性は自分にやはり重ならない。念の為WEBのセルフチェックをしても「特性を持つ可能性は低い」と出るばかり。発達障害の書籍や題材にした漫画を読んでも、共感するのは発達障害を支える家族側だけ。なお、愛着障害へはカサンドラ症候群を入り口として辿り着き、その理論の型には自分がとても重なります。
一方は、半年近くコミュニケーションを重ね、愛着障害でASDはあり得ない、と言う。一方は、ものの1分でASDで愛着障害じゃない、と言う。完全真逆なのです。
私も神経衰弱してますし、困惑します。
私の問題なのに、私不在の情報を根拠に一方的で非論理的な診断をされたことを受け入れられません。私の人生を雑に扱われたようで、大変不愉快です。なぜこんなことが起こるのか？また夫の発達障害の診断は、家族も巻き込み医師の心理検査を経てかなりの時間をかけて行われました。それと比べても私への「診断」に疑問が残ります。ただ念の為、担当心理士とリファー医師の判断に誤りのある可能性を考え、こちらでお尋ねしたいと思っています。今はこの出来事にショックを受け、他の医療機関に行く気力体力がありません。眠れないままですし、更なる衝撃があったら心が耐えられる気がしません…
長文となり恐縮ですが、以下3点について専門家の方からご意見・アドバイス・ご説明等いただけると幸いです。
- 心理検査なく「発達障害」と診断を下すことは、医師として適切な行いか。
- 愛着障害と発達障害を誤診する可能性はあるか。
- 私にASDの疑いを感じるか。
1. 心理検査なしでの発達障害診断：医師の適切な行為か？
まず、心理検査なしで発達障害の診断を下すことの適切性について考えてみましょう。一般的に、発達障害の診断には、詳細な問診、行動観察、心理検査などが不可欠です。これらのプロセスを経ずに診断を下すことは、医学的な観点から見て非常に問題があります。
なぜ心理検査が必要なのか？
- 客観的な評価: 心理検査は、自己申告だけでは得られない客観的な情報を得るために重要です。例えば、知的能力や認知機能、社会性の評価など、診断の根拠となるデータを提供します。
- 鑑別診断: 発達障害には様々な種類があり、他の精神疾患との鑑別も必要です。心理検査は、それぞれの特性を詳細に分析し、正確な診断を下すための重要なツールとなります。
- 治療計画の策定: 正確な診断に基づいて、適切な治療計画を立てることができます。心理検査の結果は、カウンセリングや行動療法、薬物療法など、個別のニーズに合わせた治療法を選択するための指針となります。
今回のケースでは、心理検査が行われず、医師が一方的に診断を下したことに大きな問題があります。これは、診断の信頼性を著しく損なう行為であり、患者の心身に深刻な影響を与える可能性があります。医師は、患者の訴えを丁寧に聞き、十分な情報収集を行った上で、多角的な視点から診断を下す必要があります。
もし、診断に納得がいかない場合は、他の医療機関を受診し、セカンドオピニオンを求めることを強くお勧めします。複数の専門家の意見を聞くことで、より正確な診断を得られる可能性が高まります。
2. 愛着障害と発達障害の誤診の可能性
次に、愛着障害と発達障害の誤診の可能性について考察します。これらの障害は、症状が似ている部分があり、誤診のリスクも存在します。
愛着障害と発達障害の類似点
- 対人関係の困難: どちらの障害も、対人関係において困難を抱えることがあります。愛着障害の場合、過去のトラウマ体験が原因で、人との信頼関係を築くことが難しくなります。発達障害の場合、コミュニケーションの偏りや社会的なルールの理解の困難さから、対人関係がうまくいかないことがあります。
- 感情の不安定さ: どちらの障害も、感情の起伏が激しく、不安定になることがあります。愛着障害の場合、見捨てられ不安や自己肯定感の低さから、感情が揺れやすくなります。発達障害の場合、感覚過敏や情報処理の困難さから、ストレスを感じやすく、感情が不安定になることがあります。
- 行動の問題: どちらの障害も、行動面で問題が生じることがあります。愛着障害の場合、自己破壊的な行動や他者への依存が見られることがあります。発達障害の場合、衝動性やこだわり、パニック発作などが現れることがあります。
誤診のリスク
これらの類似点があるため、専門家であっても、誤診してしまう可能性があります。特に、短時間の診察や、十分な情報収集が行われない場合、表面的な症状だけを見て判断してしまう危険性があります。例えば、対人関係の困難さだけを見て、発達障害と診断してしまうケースや、過去のトラウマ体験を考慮せずに、発達障害と診断してしまうケースなどが考えられます。
誤診を防ぐために
誤診を防ぐためには、以下の点に注意する必要があります。
- 詳細な問診: 患者の生育歴や家族関係、過去のトラウマ体験など、詳細な情報を丁寧に聞き取ることが重要です。
- 多角的な評価: 心理検査や行動観察など、多角的な評価を行い、客観的な情報を収集することが重要です。
- 専門家の連携: 精神科医だけでなく、臨床心理士やカウンセラーなど、複数の専門家が連携して診断を行うことが望ましいです。
- セカンドオピニオン: 診断に疑問がある場合は、他の専門家の意見を聞くことが重要です。
今回のケースでは、診断のプロセスに問題があったため、誤診の可能性は否定できません。愛着障害と発達障害は、それぞれ異なる治療アプローチが必要となるため、正確な診断が非常に重要です。
3. あなたにASDの疑いがあるか？
最後に、ご相談者様にASD（自閉スペクトラム症）の疑いがあるかについて考察します。ご自身でASDの可能性を否定し、専門家の意見も対立している状況を踏まえ、慎重に検討する必要があります。
ASDの診断基準
ASDの診断には、以下の2つの主要な特徴が考慮されます。
- 社会的なコミュニケーションと相互作用の持続的な欠陥:
- 社会的なやり取りの失敗
- 非言語的コミュニケーションの理解と使用の困難さ
- 人間関係の構築と維持の困難さ
- 行動、興味、または活動の限定的で反復的なパターン:
- 常同行動
- 同じものへの強いこだわり
- 感覚過敏
ご相談者の状況
ご相談者の状況を考慮すると、以下の点が気になります。
- 対人関係: 過去の被虐待経験により、人の感情に敏感で、むしろ表情以外から感じ取り、感受性が強過ぎてつらいほどであるとのこと。これは、ASDの特性とは異なる可能性があります。ASDの方は、感情の読み取りに困難を感じることが多いです。
- 興味関心: 特定の分野に強い興味を持つという記述は見られません。ASDの方は、特定の分野に強い興味を持つ傾向があります。
- コミュニケーション: 夫がASDであることから、ASD・ADHDの特性を理解しており、他者を支援してきた実績があるとのこと。これは、ASDの方には難しい場合があります。
ASDである可能性を否定できない点
- 診断への抵抗感: 診断に納得がいかないという気持ちは理解できますが、ASDの特性が完全にないとは言い切れません。
- 専門家の意見の対立: 複数の専門家の意見が対立しているため、自己判断だけでASDの可能性を否定することは難しいです。
結論
現時点では、ご相談者様にASDの疑いがあるかどうかを断定することはできません。しかし、今回の診断プロセスに問題があったため、信頼できる専門家による再評価が必要と考えられます。ご自身の特性を理解し、より良いキャリアを築くためには、正確な診断と適切なサポートが不可欠です。
専門家への相談を検討しましょう
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キャリア形成と自己理解
今回のケースは、診断の誤りや専門家の意見の対立という、非常にデリケートな問題です。しかし、この経験を通じて、自己理解を深め、自分らしいキャリアを築くためのヒントも得られるはずです。
1. 自己分析の重要性
まずは、自己分析を徹底的に行いましょう。自分の強み、弱み、興味関心、価値観などを深く理解することが重要です。自己分析には、以下の方法が有効です。
- 自己肯定感を高める: 自分の良い部分を認め、自己肯定感を高めることが重要です。
- キャリアの棚卸し: 過去の経験を振り返り、どのような場面で活躍できたのか、どのようなスキルを身につけたのかを整理します。
- 興味関心の明確化: どのようなことに興味があるのか、どのようなことに情熱を注げるのかを考えます。
- 価値観の特定: 仕事を通して何を大切にしたいのか、どのような価値観を重視するのかを明確にします。
- 強みと弱みの把握: 自分の得意なこと、苦手なことを客観的に分析します。
2. キャリアプランの策定
自己分析の結果を踏まえ、自分らしいキャリアプランを策定しましょう。キャリアプランは、長期的な目標と、それを達成するための具体的なステップで構成されます。キャリアプランを立てる際には、以下の点に注意しましょう。
- 目標設定: 将来的にどのようなキャリアを築きたいのか、具体的な目標を設定します。
- スキルアップ: 目標達成に必要なスキルを明確にし、どのようにスキルアップしていくかを計画します。
- 情報収集: 興味のある業界や職種について、情報収集を行います。
- 人脈形成: 積極的に人脈を広げ、情報交換や相談ができる関係を築きます。
- 行動計画: 目標達成に向けた具体的な行動計画を立て、実行します。
3. 専門家との連携
キャリア形成においては、専門家との連携も重要です。キャリアコンサルタントやカウンセラーに相談し、客観的なアドバイスを受けることで、自己理解を深め、より良いキャリアプランを策定することができます。専門家との連携には、以下のメリットがあります。
- 客観的な視点: 専門家は、あなたの強みや弱みを客観的に評価し、適切なアドバイスを提供します。
- 情報提供: 最新の業界情報や求人情報を提供し、キャリア選択の幅を広げます。
- スキルアップ支援: スキルアップのための研修やセミナーを紹介し、キャリアアップを支援します。
- メンタルサポート: キャリアに関する悩みや不安を相談し、メンタル面をサポートします。
4. ポジティブな姿勢
キャリア形成においては、常にポジティブな姿勢を保つことが重要です。困難に直面したときでも、諦めずに努力を続けることで、必ず道は開けます。ポジティブな姿勢を保つためには、以下の点に注意しましょう。
- 目標の明確化: 自分の目標を明確にし、常に意識することで、モチベーションを維持します。
- 自己肯定感の維持: 自分の良い部分を認め、自己肯定感を高めることで、自信を持って行動できます。
- 失敗からの学習: 失敗を恐れず、そこから学び、成長する姿勢を持ちましょう。
- 周囲との連携: 周囲の人々と協力し、支え合いながら、目標達成を目指しましょう。
まとめ
今回のケースは、診断の誤りや専門家の意見の対立という、非常に難しい問題です。しかし、この経験を通じて、自己理解を深め、自分らしいキャリアを築くためのヒントも得られるはずです。正確な診断を得るために、セカンドオピニオンを求めること、自己分析を徹底的に行うこと、キャリアプランを策定すること、専門家との連携を密にすること、そして常にポジティブな姿勢を保つことが重要です。これらのステップを踏むことで、あなたは自分らしい働き方を見つけ、充実したキャリアを築くことができるでしょう。
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