1歳前の発達に関するお悩み、専門家が優しく寄り添います
1歳前の発達に関するお悩み、専門家が優しく寄り添います
この記事では、1歳前の発達に関するご不安をお持ちの保護者の皆様に向けて、専門的な視点と具体的なアドバイスを提供します。お子さんの成長を温かく見守りながら、気になる点についてどのように対応していくべきか、一緒に考えていきましょう。
来週で生後11ヶ月の男の子についてです。
・離乳食中すぐ機嫌が悪くなりギャン泣き癇癪をおこす、大人の食器や調理器具など目新しいもので興味を引くと泣き止み食べる
・つかみ食べをせず、食への関心が感じられない
・自分からお座りを基本しない。たまに物を使って体制を変えて座るくらい。お座りからずり這いはできる
・正座の体制にさせるとつかまり立ちするが、ほとんど腕で体重を支え、足は浮かせたりすることが多い。自分からはつかまり立ちできない
・つたい歩きしない
・はいはいせずずり這いのみ
・遊んでいる時に物音は振り返るが、名前を呼んでも振り返らない。遊んでいない時は普通の声、小声でも振り返る。振り返らないこともありますが…名前よりねぇねぇ！などの方が振り返る率高いです
・喃語少なめ、基本あーうーへーぎーぶー、たまに、んまー！んばー！など。ままま ばばば など繋げた言葉は一度も言ったことない
・急にきーっと奇声をあげる（笑顔なので楽しそうにはしている）
・泣いたり笑ったり喜怒哀楽激しい
・音楽に合わせて踊らない
・暗く静かなところでないと授乳飲まない、眠らない 車などは寝れる様子
・哺乳瓶拒否
・目線は近くからより遠くからの方があう。機嫌がいい時は仰向けでのふれあい遊びでばっちり合う
・遊んでる時他の赤ちゃんに邪魔されてもあまり気にしない（顔をぺしぺし叩かれるなど）おもちゃを取り上げられると泣く
・絵本の内容よりページをめくることを楽しんでいることもある
上記のことが気になりますが、これはよくあること（一般的に正常の範囲内）なのでしょうか？
もちろん障害の有無は専門家でも現時点で判断できないことはわかっています。
気にしても仕方がないとわかってはいますが、知的障害、発達障害、自閉症が気になり療育の予約をするかまで悩んでいます。（受け入れてもらえるかはわかりませんが…）
かかりつけは様子を見ましょうとのんびりな先生です。
正直、運動面に遅れがあっても精神面に遅れや異常がないことを祈ってしまっています。
できることなど
・ぱちぱち、ばいばい、バンザイ、はーいはできる
・後追いする
・いないいないばぁ、かくれんぼ遊び楽しめる
・あやすと笑う
・絵本など気になるものを指さす（顔を上げてこちらをみてくるなどはしない）
・好奇心旺盛、赤ちゃんや子供の様子を気にする、他の赤ちゃんを触ろうとする、その子の顔を見て発声する、他の子が遊んでいるおもちゃに興味を示す
よろしくお願いします。
はじめに：現状の整理と、発達への不安
11ヶ月の男の子の発達について、様々な点で気になることがあり、ご不安な気持ちでいらっしゃるのですね。特に、食事、運動、言葉の発達、そして社会性の発達について、他の子と比べてどうなのか、心配されていることと思います。知的障害、発達障害、自閉症といった言葉が頭をよぎり、療育を検討されているとのこと、そのお気持ち、とてもよく分かります。お子さんの成長を願うからこそ、色々な情報に触れ、不安になることもあるでしょう。まずは、今感じている不安を整理し、一つずつ見ていくことから始めましょう。
1. 発達の個人差と、”正常”の幅
まず理解しておきたいのは、発達には大きな個人差があるということです。11ヶ月という月齢は、発達の過程において非常に重要な時期であり、個人差が大きく現れる時期でもあります。一般的に「正常範囲内」と一口に言っても、その幅は広く、お子さん一人ひとりの個性やペースがあります。焦らず、お子さんのペースに合わせて見守ることが大切です。
例えば、運動発達について見てみましょう。はいはいをせず、ずり這いのみのお子さんもいれば、つかまり立ちをしないお子さんもいます。これは、必ずしも発達の遅れを意味するわけではありません。はいはいをせずに、すぐに歩き始めるお子さんもいますし、つかまり立ちをせず、しばらくしてから歩き始めるお子さんもいます。大切なのは、お子さんが色々な動きを試み、体を動かすことへの意欲があるかどうかです。
2. 具体的な気になる点へのアドバイス
次に、ご相談内容に沿って、具体的なアドバイスをさせていただきます。
2-1. 食事について
離乳食中に機嫌が悪くなる、つかみ食べをしない、食への関心が薄いという点についてです。これは、よくある悩みの一つです。まず、食事の環境を見直してみましょう。大人の食器や調理器具に興味を示すとのことですので、お子さんが食事に興味を持てるような工夫をしてみましょう。例えば、お子さん用の可愛い食器を使ったり、一緒に料理をしたりするのも良いでしょう。また、食事の時間をもっと楽しいものにするために、歌を歌ったり、絵本を読んだりするのも効果的です。
つかみ食べをしないことについては、焦らず、色々な食材を試してみましょう。最初は、手で持ちやすいスティック状の野菜や果物から始め、徐々に色々な食材に挑戦してみましょう。もし、どうしても食べない場合は、無理強いせず、少し時間を置いてから再度試してみるのも良いでしょう。
2-2. 運動発達について
お座りをしない、つかまり立ちをしない、つたい歩きをしない、という点についてです。お座りについては、まだ不安定な時期ですので、無理に座らせる必要はありません。お子さんが自分で座れるようになるまで、見守りましょう。体幹を鍛えるために、遊びの中で、バランスボールを使ったり、寝返りを促したりするのも良いでしょう。つかまり立ちや、つたい歩きについては、安全な環境を整え、お子さんが安心して挑戦できるようなサポートをしてあげましょう。
2-3. 言葉の発達について
喃語が少ない、名前を呼んでも振り返らない、という点についてです。喃語については、個人差が大きく、あまり心配する必要はありません。色々な言葉を聞かせ、話しかけることで、自然と喃語が増えていくでしょう。名前を呼んでも振り返らないことについては、まだ名前を理解していない可能性もあります。遊びの中で、名前を呼んだり、絵本を読んだりする際に、名前を呼んで反応を見るなど、試してみましょう。
2-4. 社会性の発達について
他の赤ちゃんにあまり気にしない、絵本の内容よりページをめくることを楽しんでいる、という点についてです。他の赤ちゃんにあまり気にしないことは、まだ社会性が発達途上であるため、問題ありません。絵本については、内容よりもページをめくることに興味があるとのことですので、色々な絵本を一緒に見て、楽しさを共有しましょう。絵本を指さしたり、真似をしたりするようになったら、言葉の発達にも繋がります。
3. 専門家への相談と、療育について
ご相談者様は、かかりつけ医が「様子を見ましょう」というスタンスとのことですが、ご自身の不安が解消されない場合は、他の専門家にも相談してみることをお勧めします。例えば、地域の保健センターや発達相談センターなどでは、専門家による相談や、発達に関するアドバイスを受けることができます。また、必要に応じて、療育を検討することもできます。
療育については、お子さんの発達をサポートするための様々なプログラムがあります。療育を受けることで、お子さんの発達を促すだけでなく、保護者の方も、子育てに関する悩みや不安を相談することができます。療育の予約をすることに抵抗があるかもしれませんが、まずは相談だけでもしてみる価値はあります。
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4. 療育を検討する際のポイント
療育を検討する際には、以下の点に注意しましょう。
- 情報収集: 地域の療育施設について、情報を集めましょう。施設のプログラム内容、対象年齢、利用料金などを比較検討し、お子さんに合った施設を選びましょう。
- 見学: 療育施設を見学し、施設の雰囲気や、スタッフの対応などを確認しましょう。お子さんと一緒に見学し、お子さんが楽しそうに過ごせるかどうかを観察しましょう。
- 相談: 療育施設の専門家と相談し、お子さんの発達状況や、療育の必要性について話し合いましょう。
- 体験: 療育プログラムを体験し、お子さんの反応を見ましょう。
5. 療育以外のサポート
療育だけでなく、様々なサポートを利用することもできます。例えば、
- 子育て支援センター: 地域の子育て支援センターでは、子育てに関する相談や、情報提供、交流の場を提供しています。
- ファミリーサポート: ファミリーサポートは、地域の子育てをサポートするサービスです。子どもの預かりや、送迎などを利用することができます。
- 親の会: 同じ悩みを持つ親同士が集まる親の会に参加することで、情報交換や、悩みを共有することができます。
6. 最後に：温かい心で見守ることの大切さ
お子さんの発達について、様々な不安を感じることは当然のことです。しかし、一番大切なのは、お子さんを温かく見守り、愛情を注ぐことです。お子さんのペースに合わせて、色々な経験をさせてあげましょう。そして、お子さんの成長を喜び、一緒に楽しむ時間を大切にしてください。もし、どうしても不安が解消されない場合は、専門家に相談し、適切なサポートを受けましょう。あなたの愛情とサポートが、お子さんの健やかな成長を支える力となります。
7. 今後の見通しと、親御さんへのエール
11ヶ月のお子さんの発達は、まだ始まったばかりです。これから、様々な成長を見せてくれるでしょう。焦らず、お子さんのペースに合わせて、一緒に成長を楽しんでいきましょう。もし、発達について気になることがあれば、いつでも専門家に相談してください。あなたの不安が少しでも和らぎ、お子さんと一緒に笑顔で過ごせる日々が来ることを、心から願っています。
最後に、子育ては大変なことも多いですが、かけがえのない喜びもたくさんあります。お子さんの成長を、心から楽しんでください。そして、一人で抱え込まず、周りの人に頼りながら、子育てを楽しみましょう。
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