発達障害の息子の将来が不安…親亡き後の自立を叶えるためのキャリア形成と金銭管理
発達障害の息子の将来が不安…親亡き後の自立を叶えるためのキャリア形成と金銭管理
この記事では、発達障害を持つお子さんの将来について、特に親亡き後の自立をどのように支援していくか、具体的なキャリア形成と金銭管理の視点から掘り下げていきます。経済的な基盤はあっても、お子さんの自立に対する不安は尽きないものです。この記事が、そんなあなたの不安を和らげ、具体的な一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。
裕福ですが、発達障害を抱えた息子の将来が不安です。息子にはとにかく自立してほしいと願っています。
10歳の息子は知的な遅れがない高機能広汎性発達障害児です。ADHD合併型高機能自閉症です。
自己管理がほぼできず、何の声掛けもしなければ連日忘れ物や落し物をしています。自分から着衣の汚れも気にしないし、衣類の着脱と出された食事をそこそこ食べる事、排泄しか自立しているとしか思えません。
金銭管理は全くできず、お小遣いをあげても財布ごと部屋の物陰に放置していても何とも思わない執着心のなさ（基本は自閉症なのにこだわりがないの？）。
放浪癖もあり、下校途中にどこかへ寄り道して警察にお世話になった事も多々あり、最近股復活してきましたが、当然、スマホなんて怖くて持たせられません。
時間の管理もできないから、最悪の場合、就寝直前の土壇場になってから調理実習で使う持ち寄りの材料をせがんできたり、宿題が深夜にならないと終わらないという事が起きます。登校するまであと何分以内になにかをするとかも自分で計画を立てられないので遅刻常習犯で、地域の見守りボランティアの人や子供会の見守り当番の人に迷惑をかけています。
私達夫婦は実家も裕福で、それなりの教育を受けさせてもらったおかげで経済力もかなりのレベルです。金には困らないのですが、私達夫婦がこの先どんどん年老いていき、息子が社会人になった時の事を考えると不安でたまりません。私達夫婦が健在で金に困っていない今が良くても、将来、息子はどうなるのだろうかと考えない日はありません。
夫は息子に発達障害があると確定診断を受けてから息子を哀れんで欲しがる物を金に糸目を付けないで買い与えまくりました。私としては息子の為にならないと難色を示しましたが、結婚して以来、専業主婦になってしまった私には発言権は皆無です。
遠くからお嫁にきて、更に妊娠、出産、息子に障害が発覚という状況で再就職はしていられない状況で、夫の稼ぎが頼りの家庭です。
話を戻すと、壊れたり失くしたりしても、買い直ししてもらえるという状況に夫が作り出してしまいました。困って癇癪を起こせば夫が手を差し伸べてくれるという状況。
学力は国語以外はとりあえず平均点をとっています。特に算数は放置していても平均点どころか満点を取る事が多いです。国語力はおそらく7～8歳レベルだと思います。
知的な遅れがないという事と、まあまあ周りの人間の行動に合わせて行動できるという理由で支援級や支援学校、補助員をつける必要はないと、医師、臨床心理士、教員たちから全員一致の判断で普通学級に通っていますが、誰かに助けてもらって当たり前という感覚にイラッときます。
自分の事にも他人の事にも無関心なので、私達亡き後に息子はどうなってしまうのでしょうか・・・？私たちが死んでそれなりの遺産が残ったとしても、それを適切に使いこなせるのかも心配です。高級家具や貴金属等は二束三文でさほど買い取り価格も高くはつかないだろうし、自分で考える力が弱い息子は足元見られて買い取り業者も安くたたくでしょうし。それでも少なくとも持ち家はあるわけなので・・・。
自分の事を自分でやろうと自覚できるようになる時がくるのでしょうか？
明らかな肢体不自由児とか脳性まひとかではないのに、いつまでこいつの事を健常の4歳児みたいに日常の世話をしなくちゃいけないんだ？！と、腹が立ちます。
第一子が息子で、他に子供はいません。息子に手が掛かったのできょうだいを作るとかは考えた事はありません。私も歳が歳なので、もう妊娠しても良い事がない年齢です。そのようなわけで息子しか育てていなくて、健常児を育てていないので、年齢的にまだ私が求める事が高度な事なのか、発達障害の影響でやはり手が掛かるのかがわからないでいます。
1. 現状の課題を理解する
まず、現状を客観的に把握することが重要です。息子さんの特性を理解し、何が自立を妨げているのかを具体的に分析しましょう。
- 自己管理能力の課題: 忘れ物、時間の管理、身の回りのこと（着替え、食事）など、日常生活における基本的な能力に課題が見られます。
- 金銭管理能力の課題: お金の価値を理解し、計画的に使用することが難しい状況です。
- 行動面の課題: 放浪癖があり、安全管理に課題があります。
- コミュニケーション能力の課題: 周囲への関心が薄く、社会的なコミュニケーションに課題がある可能性があります。
これらの課題を理解した上で、具体的な支援策を検討していくことが重要です。まずは、専門家（医師、臨床心理士、作業療法士など）に相談し、詳細なアセスメントを受けることをお勧めします。アセスメントの結果に基づいて、個別の支援計画を立てることができます。
2. キャリア形成の第一歩：早期からの準備
発達障害のある方が自立するためには、早期からのキャリア形成の準備が不可欠です。焦らず、本人の特性に合わせた計画を立てましょう。
2-1. スキルと興味の発見
息子さんの得意なこと、興味のあることを見つけることが重要です。算数が得意とのことですので、プログラミングやIT関連の仕事に興味を持つ可能性もあります。また、こだわりがないという特性を活かして、多様な仕事への適性を探ることもできます。
- 得意なことの発見: 算数が得意なら、プログラミング、データ分析、事務職など、数字を扱う仕事への適性があるかもしれません。
- 興味のあることの探求: 息子さんが興味を持つ分野（ゲーム、アニメ、乗り物など）に関連する職業を探求しましょう。
- 様々な体験の提供: アルバイト、ボランティア、インターンシップなどを通して、様々な仕事を体験させ、適性を見極めましょう。
2-2. 職業訓練と就労支援
職業訓練や就労支援サービスを活用し、就労に必要なスキルを習得しましょう。これらのサービスは、障害のある方の就労をサポートするために、様々なプログラムを提供しています。
- 職業訓練: 専門的なスキルを習得するための訓練プログラムです。パソコンスキル、事務スキル、接客スキルなど、様々な分野の訓練があります。
- 就労移行支援: 就職に向けた準備をサポートするサービスです。履歴書の書き方、面接対策、職場でのコミュニケーションなど、就職に必要なスキルを習得できます。
- 就労継続支援: 障害のある方が、企業での就労や在宅での仕事を通して、働くためのスキルを身につけるためのサービスです。
これらのサービスを利用することで、息子さんは就労に必要なスキルを習得し、自信を持って社会に出ることができます。
3. 多様な働き方と自立支援
発達障害のある方が自立するためには、多様な働き方を検討することも重要です。正社員だけでなく、アルバイト、パート、在宅ワーク、フリーランスなど、様々な働き方があります。
3-1. アルバイト・パート
まずは、アルバイトやパートから始めて、社会経験を積むのも良いでしょう。短時間勤務から始め、徐々に勤務時間を増やしていくことで、無理なく社会生活に慣れることができます。
- メリット: 短時間勤務、自分のペースで働ける、様々な職種を経験できる
- 注意点: 収入が不安定、福利厚生が少ない
- おすすめの職種: 軽作業、清掃、データ入力など、比較的単純作業で、マニュアルが整備されている仕事
3-2. 在宅ワーク
在宅ワークは、自分のペースで仕事ができるため、発達障害のある方にとって働きやすい環境です。パソコンスキルがあれば、データ入力、ライティング、プログラミングなど、様々な仕事ができます。
- メリット: 自分のペースで働ける、通勤の負担がない、人間関係のストレスが少ない
- 注意点: 自己管理能力が必要、孤独感を感じやすい
- おすすめの職種: データ入力、ライティング、プログラミング、Webデザインなど、パソコンスキルを活かせる仕事
3-3. フリーランス
フリーランスは、自分のスキルを活かして自由に働くことができます。専門的なスキルがあれば、高収入を得ることも可能です。ただし、自己管理能力や営業力が必要となります。
- メリット: 自由度が高い、高収入を得られる可能性がある、自分のペースで働ける
- 注意点: 自己管理能力が必要、収入が不安定、営業力が必要
- おすすめの職種: Webデザイナー、プログラマー、ライター、イラストレーターなど、専門スキルを活かせる仕事
これらの働き方を検討する際には、息子さんの特性や希望に合わせて、最適な働き方を選ぶことが重要です。また、就労支援機関や専門家と連携し、適切なサポートを受けながら、自立を目指しましょう。
4. 金銭管理の徹底：将来を見据えた準備
息子さんの自立を支えるためには、金銭管理能力の向上が不可欠です。早期から金銭管理の訓練を行い、将来に備えましょう。
4-1. お小遣い制度の導入
お小遣い制度を導入し、お金の使い方を学ばせましょう。最初は少額から始め、徐々に金額を増やしていくことで、お金の価値を理解させることができます。
- 目標設定: 欲しいものを決めて、それを得るために計画的にお金を使う練習をさせましょう。
- 記録: お金の使い道を記録する習慣をつけさせ、お金の流れを可視化しましょう。
- 失敗からの学習: 失敗しても、なぜ失敗したのかを一緒に考え、改善策を見つけましょう。
4-2. 預貯金の習慣化
預貯金の習慣をつけ、お金を貯めることの重要性を教えましょう。銀行口座を開設し、定期的に預金する習慣をつけさせます。
- 目標設定: 将来のために貯金する目標を設定し、モチベーションを高めましょう。
- 金利の仕組み: 金利の仕組みを教え、お金が増える喜びを体験させましょう。
- 金融教育: お金の知識を深めるための金融教育を受けさせましょう。
4-3. 専門家によるサポート
ファイナンシャルプランナーや、発達障害に詳しい専門家によるサポートを受けることも有効です。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な金銭管理の方法を学ぶことができます。
- 資産管理: 資産の管理方法について、専門家からアドバイスを受けましょう。
- 相続対策: 親亡き後の相続について、専門家と相談し、対策を立てましょう。
- 成年後見制度: 必要に応じて、成年後見制度の利用を検討しましょう。
5. 親亡き後のサポート体制の構築
親亡き後の息子さんの生活を支えるためには、事前の準備が不可欠です。信頼できるサポート体制を構築しましょう。
5-1. 家族・親族との連携
家族や親族に、息子さんの状況を理解してもらい、協力体制を築きましょう。何かあった際に、頼れる人がいることは、息子さんにとって大きな支えとなります。
- 情報共有: 息子さんの特性や支援方法について、家族や親族と情報を共有しましょう。
- 役割分担: 息子さんの支援について、役割分担を決め、協力体制を築きましょう。
- 定期的な連絡: 定期的に連絡を取り合い、息子さんの状況を共有しましょう。
5-2. 地域の支援サービスとの連携
地域の障害者支援サービスを活用し、息子さんの生活をサポートする体制を整えましょう。相談支援事業所、グループホーム、ヘルパーサービスなど、様々なサービスがあります。
- 相談支援事業所: 息子さんの状況に合わせた支援計画を作成し、必要なサービスを紹介してくれます。
- グループホーム: 共同生活を通して、自立した生活を支援します。
- ヘルパーサービス: 日常生活のサポートを提供します。
5-3. 法的な手続き
成年後見制度の利用を検討し、息子さんの権利を守りましょう。また、遺言書の作成など、将来を見据えた法的な手続きも行いましょう。
- 成年後見制度: 判断能力が不十分な方の権利を守るための制度です。
- 遺言書の作成: 遺産分割について、自分の意思を明確にしておきましょう。
- 信託: 資産を管理し、息子さんの生活をサポートするための制度です。
これらの準備をすることで、息子さんは安心して将来を過ごすことができます。
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6. まとめ：未来への希望を胸に
発達障害のある息子さんの将来に対する不安は、多くの親御さんが抱えるものです。しかし、早期からの適切な支援と準備によって、息子さんの自立を叶えることは十分に可能です。今回の記事でご紹介したキャリア形成、金銭管理、そして親亡き後のサポート体制の構築は、そのための重要な要素です。
焦らず、一歩ずつ、息子さんの特性に合わせた支援を続けていきましょう。そして、息子さんの成長を信じ、未来への希望を胸に、共に歩んでいきましょう。
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