「自閉っ子」の特性を活かして輝く！凸凹タイプの子を持つ親御さんへのキャリア支援
「自閉っ子」の特性を活かして輝く！凸凹タイプの子を持つ親御さんへのキャリア支援
この記事は、1歳半で自閉症と診断されたお子さんを持つお母さんからのご相談を元に、そのお子さんの特性を理解し、将来のキャリア形成にどのように活かせるかをテーマにしたものです。お子さんの特性を「個性」として捉え、どのように伸ばし、社会との繋がりを築いていくか、具体的なアドバイスを提供します。
こんにちは。もう息子のことで何度も何度も相談しています（＾＾；）
結局１歳半で自閉症と診断され、セカンドオピニオンでも自閉っ子というのが判明しました。
ただ息子には自閉症の子には難しいことがたくさん出来ます。
●こちらの言っている事をほとんど理解している。
●指差しで要求、共感が出来る。（ワンワンはどれ？ナドも指差しで教えてくれます）
●感覚に敏感では無い。
●同じ年齢の子供とも自分から関われる。
●偏食はほとんど無い（多少の好き嫌いはありますが・・）。
●バイバイ、こんにちはナド動作でのコミュニケーションがとれる。
ナドナドです。
しかし先生いわく自閉症にはうちの息子のような発達に遅れがある部分と無い部分に
大きな差がある凸凹タイプものがあるみたいです。
うちの子が出来ない事は・・。
●物事の切り替えがうまく出来ない。（自分の思い通りにならないととにかくカンシャク！）
●オモチャの本来の遊び方をしない（何でも人差し指でゆっくり動かして遊びます）
●人の模範が苦手（簡単な、バンザイやぐるぐるどっか～んとかはできます）
●手先が不器用（フォークで刺しては食べられるけどスプーンではすくえない）
●集団で同じことをするのを嫌う。
ナドです。
普通１歳半を過ぎれば物事が自分の思い通りにならなくても、すぐ次に切り替える力が
あるそうです。うちの子はなんでこんな事で！？という理由でカンシャクを起こします。
オモチャを勝手に片付けようものなら大変です！！
とにかく「ダメよ」と否定的なことを言われるとダメみたいです。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、同じようなタイプの自閉っ子ちゃんは
いますか？？
療育の成果はありましたか？？
とにかく医者からマイナスな事ばかり言われてへこんでいます。
とにかく同じような境遇の先輩ママさんの意見がほしいです！
よろしくお願いします。
はじめに：凸凹タイプの自閉症のお子さんを持つ親御さんへ
この度は、お子さんの発達に関するご心配、お察しいたします。自閉症と診断されたお子さんを持つ親御さんにとって、将来への不安や、療育の効果、周囲の理解など、様々な悩みがあるかと思います。特に、発達の凸凹があるお子さんの場合、その特性をどのように理解し、どのように伸ばしていくか、悩まれることも多いでしょう。
この記事では、自閉症スペクトラム（ASD）のお子さんを持つ親御さんに向けて、お子さんの特性を理解し、将来のキャリア形成に繋げるための具体的なアドバイスを提供します。お子さんの個性や強みを最大限に活かし、社会との繋がりを築き、自立を支援するためのヒントをお届けします。
1. お子さんの特性を理解する
まず、お子さんの特性を深く理解することが重要です。ご相談者様のお子さんの場合、以下のような特徴が見られます。
- コミュニケーション能力が高い： 指示を理解し、要求を伝え、共感できる。
- 感覚過敏がない： 感覚的な刺激に対する過敏さがない。
- 社会性がある程度ある： 同年代の子どもと関わることができる。
- 食事の偏りがない： 食事に関する問題が少ない。
- 模倣は苦手： 簡単な動作はできるものの、模倣が苦手。
- 切り替えが苦手： 自分の思い通りにならないと癇癪を起こす。
- こだわりがある： おもちゃの遊び方や、集団行動を嫌う。
- 不器用さがある： 手先の器用さに課題がある。
これらの特性は、一見すると「苦手なこと」として捉えられがちですが、見方を変えれば、大きな強みとなる可能性を秘めています。例えば、コミュニケーション能力の高さは、将来的に、人と関わる仕事や、情報を伝える仕事で活かせる可能性があります。また、特定の物事に対する強いこだわりは、専門的な知識や技術を習得する上で、大きな原動力となるかもしれません。
お子さんの特性を理解するためには、専門家との連携が不可欠です。医師や療育の専門家、保育士などと協力し、お子さんの発達を継続的に観察し、記録していくことが大切です。また、お子さんの興味や関心、得意なこと、苦手なことを把握し、それらを記録することも有効です。記録は、お子さんの成長を客観的に把握し、将来のキャリアプランを考える上での貴重な資料となります。
2. 療育の重要性と効果的な活用法
療育は、自閉症のお子さんの発達を支援するための重要な手段です。療育には、様々な種類があり、お子さんの特性や発達段階に合わせて、適切なプログラムを選択することが重要です。
療育の効果を最大限に引き出すためには、以下の点を意識しましょう。
- 早期開始： 療育は、早期に開始するほど効果が高いと言われています。
- 個別性： お子さんの特性や発達段階に合わせた、個別のプログラムが重要です。
- 継続性： 療育は、短期間で効果が出るものではありません。継続的に取り組むことが大切です。
- 家庭との連携： 療育施設と家庭が連携し、一貫した支援を行うことが重要です。
- 遊びを取り入れる： 遊びを通して、楽しみながら学ぶことが、療育の効果を高めます。
療育の内容としては、コミュニケーション能力の向上、社会性の育成、認知能力の発達、感覚統合など、様々なプログラムがあります。お子さんの特性に合わせて、専門家と相談しながら、最適なプログラムを選択しましょう。
療育の効果は、お子さんによって異なります。すぐに効果が見られない場合でも、焦らずに、継続的に取り組むことが大切です。療育を通して、お子さんの成長をサポートし、将来の可能性を広げましょう。
3. 将来のキャリアプランを考える
お子さんの特性を理解し、療育を通して成長をサポートしていく中で、将来のキャリアプランを考えることは、非常に重要です。自閉症のお子さんは、それぞれの特性や強みを活かせる様々な職業で活躍することができます。
以下に、自閉症の特性を活かせる可能性のある職業の例をいくつか挙げます。
- プログラマー、エンジニア： 論理的思考力、集中力、細部へのこだわりを活かせる。
- 研究者： 特定の分野への深い興味、探求心、集中力を活かせる。
- デザイナー、アーティスト： 視覚的な情報処理能力、創造性、独自の感性を活かせる。
- データアナリスト： パターン認識能力、分析力、集中力を活かせる。
- 事務職： 几帳面さ、正確性、集中力を活かせる。
- 翻訳家、通訳： 言語能力、細部への注意深さ、集中力を活かせる。
- 教師、保育士： 忍耐力、共感力、コミュニケーション能力を活かせる。
これらの職業はあくまで一例であり、お子さんの特性や興味、関心に合わせて、様々な選択肢を検討することができます。重要なのは、お子さんの強みを活かせる仕事を見つけ、そのためのスキルや知識を習得するためのサポートを行うことです。
将来のキャリアプランを考える上で、以下の点を意識しましょう。
- 自己理解： お子さんの特性、興味、関心、得意なこと、苦手なことを深く理解する。
- 情報収集： 様々な職業に関する情報を集め、お子さんに合った仕事を探す。
- スキルアップ： お子さんの興味のある分野に関するスキルや知識を習得するためのサポートを行う。
- 就労支援： 就労移行支援事業所や、障害者就業・生活支援センターなどの支援機関を活用する。
- ロールモデル： 自閉症のある人が活躍している事例を参考に、お子さんのモチベーションを高める。
4. 親御さんの役割とサポート体制
自閉症のお子さんのキャリア形成において、親御さんの役割は非常に重要です。親御さんは、お子さんの特性を理解し、強みを伸ばし、社会との繋がりを築くための、最も身近なサポーターです。
親御さんができることとして、以下のようなことが挙げられます。
- 肯定的な関わり： お子さんの良いところを見つけ、褒めて、自己肯定感を高める。
- コミュニケーション： お子さんの気持ちを理解し、適切なコミュニケーションを図る。
- 環境調整： お子さんが安心して過ごせる環境を整える。
- 情報収集： 療育や教育、就労に関する情報を集め、お子さんに合った支援を探す。
- 専門家との連携： 医師、療育の専門家、学校の先生などと連携し、一貫した支援を行う。
- 自己ケア： 親御さん自身の心身の健康を保ち、無理なく子育てを続ける。
親御さんだけで全てを抱え込む必要はありません。地域には、様々な支援機関や団体があります。積極的に活用し、サポート体制を構築しましょう。
- 相談窓口： 保健センター、児童相談所、発達障害者支援センターなど、様々な相談窓口があります。
- 療育施設： 地域の療育施設を探し、専門家による支援を受ける。
- 就労支援機関： 就労移行支援事業所や、障害者就業・生活支援センターなど、就労に関する支援を受ける。
- 親の会： 同じ悩みを持つ親御さん同士で情報交換や交流を行う。
これらの支援機関や団体を活用し、親御さん自身の負担を軽減し、お子さんを支えるためのサポート体制を構築しましょう。
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5. 成功事例から学ぶ
自閉症のある人が、それぞれの特性を活かして社会で活躍している事例は数多くあります。これらの成功事例から学び、お子さんの将来の可能性を広げましょう。
例えば、
- プログラマー： 論理的思考力と集中力を活かし、高度なプログラミングスキルを習得し、IT業界で活躍している。
- 研究者： 特定の分野に対する深い知識と探求心を持ち、大学の研究室で研究活動を行っている。
- アーティスト： 独自の感性と表現力で、絵画や音楽などの分野で才能を発揮している。
- 事務職： 几帳面さと正確さを活かし、企業の事務部門で高い評価を得ている。
これらの事例は、自閉症のある人が、それぞれの強みを活かし、社会で活躍できることを示しています。お子さんの興味や関心に合わせて、ロールモデルを探し、お子さんのモチベーションを高めましょう。
6. 周囲の理解と社会との繋がり
自閉症のお子さんが、社会で自立し、活躍するためには、周囲の理解とサポートが不可欠です。学校や職場、地域社会など、様々な場面で、周囲の理解を深め、協力体制を築くことが重要です。
周囲の理解を深めるためには、以下の点を意識しましょう。
- 情報発信： 自閉症に関する正しい情報を発信し、理解を深める。
- コミュニケーション： 積極的にコミュニケーションを図り、誤解を解く。
- 合理的配慮： お子さんの特性に合わせて、必要な配慮を行う。
- 協働： お子さんを支えるために、周囲の人々と協力する。
学校や職場では、合理的配慮を提供し、お子さんが安心して過ごせる環境を整えることが重要です。例えば、
- 視覚支援： 視覚的な情報（スケジュール、指示など）を活用する。
- 環境調整： 騒音や光の刺激を軽減する。
- コミュニケーション支援： コミュニケーションを円滑にするためのツールや方法を活用する。
- 個別指導： 個別指導や、少人数での学習機会を提供する。
地域社会との繋がりを築くことも、お子さんの自立を支援する上で重要です。地域での活動に参加したり、交流の機会を設けたりすることで、社会性を育み、地域社会の一員として活躍することができます。
7. まとめ：お子さんの可能性を信じて
自閉症のお子さんを持つ親御さんにとって、将来への不安は尽きないかもしれません。しかし、お子さんの特性を理解し、強みを伸ばし、適切な支援を行うことで、お子さんは必ず成長し、社会で活躍することができます。お子さんの可能性を信じ、共に歩んでいきましょう。
最後に、この記事が、自閉症のお子さんを持つ親御さんの、少しでもお役に立てれば幸いです。お子さんの成長を心から応援しています。
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