転職したおかげで、自身の療育技巧の引き出しを増やすことができました。
Mさん / 49歳 / 女性 / 新潟県
転職前:児童発達支援管理責任者/年収500万円
転職後:児童発達支援管理責任者/年収400万円
転職成功
-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
市からの委託で、社会福祉法人が地域の児童発達支援センターとして地域の児童発達支援を担う役割を果たす機関ですので、地域支援、診療、リハビリ、知的と医療型の肢体、重心身障児が療育に通う通園機能 短時間療育、保育所等訪問支援など様々な部署と連携しながら業務に当たります。私はその中で通園部の部長兼児童発達支援管理責任者として個別支援計画作成、や実際の療育、保護者支援、多職種連携、地域とのつながり(他の療育センターとの研修会)、保育所等訪問支援や職員、実習生指導等多岐に渡る業務でした。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
転職は実家が新潟県内にあり、家庭の事情で実家の近くに転居することになりました。
転職前は通園部長でしたので、子どもの発達状況に合わせたクラス配置や保護者からクラス運営の不満からクラス替えの要求があるなど、かなり神経を使い保護者対応、職員指導をしていたと思います。療育プログラムや指導法など年齢や経験により差が出てしまう為、どのように療育技法を共有すれば良いか試行錯誤の日々でした。
転職前は通園部長でしたので、子どもの発達状況に合わせたクラス配置や保護者からクラス運営の不満からクラス替えの要求があるなど、かなり神経を使い保護者対応、職員指導をしていたと思います。療育プログラムや指導法など年齢や経験により差が出てしまう為、どのように療育技法を共有すれば良いか試行錯誤の日々でした。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
療育センターは相談支援の機能があるため、地域の幼稚園や保育所へは相談員が訪問していましたが、センターとして保育所等訪問支援事業を開始しました。開始時に集団保育の経験と療育経験を持ち合わせる人材でないと、直接クラス内での指導は難しいので、私が担当することになりました。集団内でどのように子どもの支援をするのかやりがいを持てました。もう少し、継続支援をしたいと思いました。
保育所等訪問支援事業は今後必要となる療育支援の1つになると思います。
保育所等訪問支援事業は今後必要となる療育支援の1つになると思います。
-転職活動はどのように行いましたか?
大きな職員集団ではなく、少人数で、療育内容、個別に丁寧に療育できる環境はないかと、indeedで新潟県内の療育で検索しました。
当時いくつかの事業所が出ていたので、ネットでどんな規模か、療育内容など調べました。
当時いくつかの事業所が出ていたので、ネットでどんな規模か、療育内容など調べました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
新潟県内ではじめて事業所を開室するとのことで新規事業の準備や新たな療育プログラムを学ぶ機会を得られると思ったからです。
また、児童発達支援管理責任者の役割も曖昧ではなく、指導員との役割の住み分けがされていて業務内容が分かりやすい事も一因です。
給与面では賞与はありませんが、月々の給与は充分に生活できますので、金銭面の不安も解消されました。
また、児童発達支援管理責任者の役割も曖昧ではなく、指導員との役割の住み分けがされていて業務内容が分かりやすい事も一因です。
給与面では賞与はありませんが、月々の給与は充分に生活できますので、金銭面の不安も解消されました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
会社の理念や療育を学びます。研修を受け、認定試験を受け、合格後、療育に携わることができます。児童発達支援管理責任者も認定試験合格はしなくてはなりませんが、基本は直接レッスンに入りません。代わりに請求業務や事業所管理、保護者対応、体験時の説明、個別支援計画作成、モニタリング、スケジュール管理、広報活動、支援会議等事務も含め事業所運営が業務のウエイトを占めています。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
社会福祉法人で働いてきたので、売り上げという認識が薄く、株式会社としての売り上げ重視の感覚を理解するのに時間がかかりました。新規オープンの事業所のアピール、チラシ配り、挨拶廻り、売り上げ報告など利用者を増やす事で会社に貢献するという感覚に違和感を持ちました。
しかし、丁寧に地域の事業所や役所に療育内容を伝えたり、体験を通して、うちの事業所の良さを感じてもらい、利用者が信頼を寄せて下さると着実にご利用人数が増えていきました。
しかし、丁寧に地域の事業所や役所に療育内容を伝えたり、体験を通して、うちの事業所の良さを感じてもらい、利用者が信頼を寄せて下さると着実にご利用人数が増えていきました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
事業所の構成人数は少なかったのですが、療育レッスンを1日の中で平等に支援員へ割り振らなくてはならず、調整が大変でした。
また、人数の大小に関わらず、職員間の人間関係や業務態度、社会人としての指導など、実際の療育や保護者対応よりも難しく感じました。
子どもの発達状況を確認するミーティングを持つ中で、子どもの支援のために必要な態度、対応を共通認識してもらう中で、ミーティング内で思う事、言いたいことを伝える場にすると、冷静に見直すことができました。
また、人数の大小に関わらず、職員間の人間関係や業務態度、社会人としての指導など、実際の療育や保護者対応よりも難しく感じました。
子どもの発達状況を確認するミーティングを持つ中で、子どもの支援のために必要な態度、対応を共通認識してもらう中で、ミーティング内で思う事、言いたいことを伝える場にすると、冷静に見直すことができました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
小さな成長を着実に積み上げられている子どもの様子をみることが出来たり、事業所に来るのが楽しいという声が聞こえる時です。
また、保護者も療育をみてもらいながら子どもの成長をみて喜んで頂いたり、発達の相談、悩みなどを話して頂いた後、気持ちが楽になったと言って下さる事です。
また、保護者も療育をみてもらいながら子どもの成長をみて喜んで頂いたり、発達の相談、悩みなどを話して頂いた後、気持ちが楽になったと言って下さる事です。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
転職は成功でした。色々な療育技巧を学ぶ事が出来たことと、事業所の運営内容や難しさを知り実際業務にあたることで、以前のセンターでの各部の業務内容を一気に体験出来ました。
(請求事務 運営業務 地域、自治体との関わり など)
(請求事務 運営業務 地域、自治体との関わり など)
-なぜそのように感じましたか?
以前は小集団での療育プログラムを実践し、個別の療育はリハビリの専門職の個別訓練を観る程度でしたが、訓練ではなく、楽しく個別療育をおこなうノウハウを知ることが出来たので、私自身の療育技巧の引き出しを増やせたことは転職のお陰です。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
私は保育園の保育士から発達支援の業務へ移行したのですが、保育園は集団をいかにまとめていくかばかりに気を取られ、なかなかひとりひとりへの目の配り方が少なくなりますが、療育は個を大切に関われるので、じっくり発達段階を把握しながら子どもの表情も仕草も見逃さず楽しんで関われます。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
児童発達支援は今、色々な療育形態があり、保護者が選択できる幅が広がりました。
色々な療育内容を知り、事業所運営の大変さと同時にやりがいも感じました。
一方どの職場でも職員間の連携、人間関係の円滑が業務向上に繋がる事も学びました。
色々な療育内容を知り、事業所運営の大変さと同時にやりがいも感じました。
一方どの職場でも職員間の連携、人間関係の円滑が業務向上に繋がる事も学びました。